『仮面ライダーフォーゼ』第20話「超・絶・磁・力」

ダラダラと文句垂れた前編にあたる前回感想内で“弦太朗がぶん投げたNSマグフォンを見つけて今度はちゃんと使えて結果オーライ的に仲直りなんてことになったらさすがに真剣に見るのやめるかも”と書きましたが、流れとしてはその通りではあったもののそもそもそういう次元の話じゃなかったってか・・・・・・・・・・・・なんかもう・・・・・・・・・別の意味で・・・・・・・・・ついてけねーやと。
だってこれ単なる痴話喧嘩じゃん(笑)。
前回わたしは弦太朗が賢吾さんの父親の形見を断りもなく勝手にいじくり、それを知った賢吾さんが必死で止めてるってのに聞く耳持たなかったことが理解できなかったし腹立たしくも思ったのね。で、自分の何が悪いのか、何故賢吾さんが怒っているのか全く理解してないのに「また力を貸してくれ」と頼む弦太朗に対して「断わる。俺はもう陸上部の人間だ」と言ってのけた賢吾さんには本当に理解が追いつかなかった。だって二人の意見(気持ち)が決定的に違ってしまいもう友情を継続させることは無理だとしても、そこで賢吾さんが“仮面ライダー部”を辞めるって意味がわかんないじゃん。ラビットハッチもフォーゼシステムもスイッチも何もかも『父親が賢吾さんに遺してくれたもの』じゃねーの?賢吾さんにとって『亡き父親の遺志を継ぐ』ことは何よりも大切な『使命』なんじゃないの?居場所がないからライダー部やめて陸上部に入るってそれでいいわけ???と。
そしたらね、賢吾さんは
「何か如月が勝つためのヒントが欲しい。如月はなぜNSマグフォンを使えなかったんだ?。・・・何やってるんだ俺は。陸上部に来ても、考えるのは如月のことばかり
なんですって・・・・・・。
一方の弦太朗は部長から「戦力外通知」=賢吾さんに謝ってきなよと言われ
「うおおおおおっ!賢吾ぉーっ!賢吾ぉーーーーっ!!賢吾おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
この辺からあれ?なんかちょっと・・・これ違わね???って空気になりだしたよね。


そうこうしてたら賢吾さんの発言がかつて自分がジローに言われたことと同じだと、つまり弦太朗はかつての自分と同じで賢吾はかつてのジローと同じだと思い至った流星さんが共感モードに突入し、「単刀直入に言います。如月くんに謝ってください」と賢吾さんに言い出しました。ビックリだよね。前編であれだけ賢吾さんは何一つ悪くない、折れるべきところなんてないと力説したわたしはもしかしてフォーゼじゃないものを見てたんだろうか?とすら思ったよね。
「俺が?・・・俺が悪者か」と投げやりに笑う賢吾さんに磁石を投げてよこし
「君達はマグネットだよ。ほらこうすると(磁石の赤と赤を近づけ)同じ力だと反発する。さっき“あいつのために”って言ったでしょ。如月くんも同じことを僕に言った」
(賢吾のやつ、身体弱いくせに無理ばっかしてんだ。流星、お前が少しでも負担してやれれば、賢吾が楽になる。スイッチ開発にトライしてみてくれないか、賢吾のために)
「そんな・・・・・・あいつも・・・・・・」
「それが君のプライドを傷つけるとは思わなかった。如月くんの罪はそれだけでしょ。君の気持ちが少し変われば
(磁石を引っくり返し赤に青を近づけて)
ね?結び合う」
・・・・・・・・・・・・・・・えっと、弦太朗の罪って「それだけ」なのかなぁ?。確かに何も言わずに流星さんにスイッチ開発をさせたことが賢吾さんのプライドを傷つけたかもしれない。だけど賢吾さんが怒っていたのはプライドを傷つけられたから、なの?。ダメだと言われたのに言うこと聞かず勝手なことをし続けたからではないの??自分の気持ちを無視されたからではないの???賢吾さんそこはっきりしたほうがいいよ絶対!と思ったよね。


なんて思ってる間にそのちょっと前に大文字さんと流星さんのどっちがメテオだ?と言いつつ大文字さんを追ってる(視線の先に大文字さんがいるはず)横からメテオが現れたってのに、なおも「大文字!お前がメテオか!」ってだからなんでそうなるのwと、あたまおかしいとしか思えない陸上部部長が鉄球で競技場の壁を破壊した余波を受け胸を押さえて苦しみだす賢吾さん。
(の向こうで速攻変身してるメテオw。だから身分隠す気ねーだろとw)
苦しみ悶える賢吾さんにフォーゼに姿で駆け寄り抱き起こしながら
「賢吾っ、すまねえ」
「すまなかった。俺はもう、お前に謝ることしかできねえ。これを切り抜けたら俺の土下座で地面を叩き割るからなっ」
と告げ、これを切り抜けるためにドラゴンに向う弦太朗。
その姿を見送りながら
「ウッ・・・ハッ・・・・・・マグフォンが今ここにあればっ・・・・・・」
とさらに苦しみ悶えながら言う賢吾さん。
大文字先輩の肩を借りながら、フォーゼの戦いを見守ろうとしてますが、もう立っているのがやっとの状態っぽい賢吾さん。
なのにマグフォンを部長が持ってきた瞬間
「これで勝てるっ(キリッ。だが、調整の時間が必要だッ」
いきなり元気になりました。
「この場でプログラムの最終調整をする。如月!今こそマグネットステイツになれ!」
さっきまで苦しんでたのはなんだったんだろうとぼんやりしてしまうほどノリノリです。
そんな賢吾さんにマグフォンを渡しながら
「でも割れねーんだよこれ。俺が馬鹿なせいだ。お前のアドバイスをちゃんと聞かなかった、俺のせいだ」
今頃になってようやく『お前のアドバイスをちゃんと聞かなかった俺は馬鹿だ』と理解した弦太朗。
すると・・・
「もう何も言うな、如月。俺達は、お互いを思うがゆえに反発した」
「賢吾・・・」
「お前が俺の身体を気遣ってくれたように、俺もお前に傷ついて欲しくなかった。だから、危険なマグネットを絶対に未完成では使わせたくなかったんだ。マグネットスイッチは、お前の精神的な力みを敏感に感じ取り強い磁力を出してマグフォンを吸着させてしまったんだ。その感度調整さえすれば完成する。・・・朔田が全部気付かせてくれた」
「流星が・・・?」
「あいつに自分の居場所を取られたようで嫉ましかった。悪いのは俺だ。許してくれ・・・如月」
「許すも許さねーもあるか。ダチでいいんだろ、俺達」
「もちろんダチだ。お前がそう認めてくれるなら(握手の手を伸ばす)」
「あったりめーだろ馬鹿ヤロウ!賢吾の馬鹿ヤロウ!!」
ビシガシグッグ
入れない!!!!!!誰もこの二人の空間には入れない!!!!!!!
こんだけのアチアチ会話目の前で繰り広げられたらそら江川さんも(そっか・・・この人なんだ。賢吾くんを一番必要な人・・・)と身を引かざるを得ないわよね。好きな男が誰を見てるのか、これだけはっきりと分かってしまったらもう諦めるしかない。
「決めろ!如月!」
「くらえっ!これが俺達の青春の磁力だ!」
に反応するライダー部員たちにナチュラルに馴染むしかないわよね江川さん!その気持ちめっちゃわかるわっ!!!。


で、江川さんがいろーーーーーーーんな想いを込めて“私のベストアドバイザー”に贈ったメダルをスイッチ開発用デスクに飾ろうとしたところで
「おっと・・・ここはもう俺だけの席じゃない。私物を飾るのはよくないな」
「何言ってる。お前はそこが一番だ」
(「ええ。やっぱり、スイッチ開発は歌星くんの役目です」)
「朔田の力は認めた。この席はみんなで使うべきだ」
「お前こそ!流星の気持ちを素直に受け入れろよ」
「そっちこそ!俺の気持ちを汲んだらどうだ!?」
「なんだと!?」
「なんだやんのかぁ!?」←チンピラ賢吾さんwww
「おうやんのかぁ!?」
「おぉ!?」
「おぉ!?」
「お前はいつもそうだ!」
「なんだ変な頭しやがって」←wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
はいはいじしゃくじしゃく。
流星さんの
「頼むからもう俺で揉めるのは勘弁してくれ・・・」
それ本音中の本音よね。お前らの痴話喧嘩の材料に俺を使うなよってな話よね。


恋って、恋ってさぁ・・・・・・・・・人を惑わすものなのよ。はたから見たらどちらに否があるのか明らかでも当人同士の間では必ずしもそうではないんだよね。グダグダいろんなこと考えはしたけど、もうこれはそういう次元の話じゃないんだ。話のオチとして月面土下座ぐらいはして当然だと思うのに結局痴話喧嘩(原因は別の男)で終了ってことはもう要するに
外野は黙って見てろ!!
ってことなんですよね。よーーーっくわかりました。
わたしみたいな頭悪い女オタが増えたからか最近のライダーはそれっぽい空気醸し出したり会話したりすることが増えたようには感じますが、それでもこれはあくまでも「ヒーロー番組」であるわけだから描かれているのは「友情」や「絆」であって“受け止め方によってはそう見えなくもない”ってところでとどめておかねばならないと思うわけですよ。そう見るのはこっちに任せろと、そこをどう妄想で補うかが勝負だと、そういうつもりでいるわけですよ。だがしかし今回の話は完全に一線超えただろ。弦太朗と賢吾さんの間に余計な妄想が入る余地はねえ。そのために用意されたのが流星さんということならばわたしはもう・・・何も言うことはありません。


とりあえず今回の話はメテオがフォーゼのスイッチを使えるってことだけ覚えておけばいいんだと思う。
そうそう、メテオと言えばさ、
「現れたな、仮面ライダーメテオ。そそるぜぇ!」
「かってにそそってろ。ホーゥワァッ、ホワチャアッ!!」
ってなやりとりがあったんだけど、『そそってろ』ってこれ使い方あってんの?(笑)。


あとは・・・・・・・・この作品の中で警察はちゃんと動いてるけど理事長の赤目パワーで今んところはもみ消せてるということと、生徒を躊躇なく「駒扱い」することに速水校長が疑問を感じはじめてる?らしい?ってことか。着々と惨めに散るための足固めをしてらっしゃるようですが、リブラなにでやられるのかなぁ・・・・・・このライダー史上もっともダサいと言えるぐらいのマグネットステイツにやられるのはイヤだなぁ・・・・・・。