いやさぁ・・・・・・・・・・・・・「親友を救うためにはこれしかなかった」という流星さんに対し、劇中で賢吾さんに「自分の友達を救うために他人の友達を奪っていいわけがない!」と言わせてはいたけどさ、ほんとその通りってか、どんな理由があれ『人の命を奪う』ことは『許されない』ことでしょうが。それでも、どれだけ責められようが許されなかろうがそれでも親友の命を救いたい、そう思ったのだったら例え許してくれたとしても『元通り』なんかになるべきじゃないと思うし、ライダー部側もそう簡単に許すべきじゃないと思う。ていうか許すとか許さないとかさ、そういう話じゃないよねぇ?『殺人』って。これまでこの作品は“命を奪う”描写を避けてきたわけじゃん?。のみならず入院→元気な姿で再登校ってとこまで描いてきた。それは高校生たちの物語である以上、まっとうな描き方だとわたしは思ってました。それなのに今回は2号ライダー(高校生)が1号ライダー(高校生)の『命を奪った』。しかも戦いの結果でもなければ誰かを庇ってでもなく、『明確な殺意の元、人を殺した』。それは絶対に許されることではないし、弦太朗を死なせる必要が展開上あったとは思えないのに(仮死状態ってか、意識が戻らないぐらいの重症ってんでも問題なかったはず)、なんでこんな展開にしたよ?と本気で問いたいわ。
なんかね、全編を通して『殺人』という行為を軽く描きすぎてると感じたのよ。流星さんが自分のことを「俺は裏切り者だ」と自嘲してたけど、『裏切り者』じゃなく『殺人者』でしょと?。ただライダー部側からアリエス側についたってだけじゃないんだよ?フォーゼ=弦太朗を殺したんだよ?それわかってんの???と。挙句、思うように回復しない二郎について医者に“意識は回復したが肉体は回復していない。まるで二郎くんは回復するのを拒んでいるようだ”と言われ
「二郎、おまえは俺を責めているのか・・・おまえが回復してくれなかったら俺はなぜ如月を失ってまで・・・・・・・・・そうだ、あいつは俺を受け止めてくれた。俺が裏切ったのは自分だ。如月と友達になりたい、その自分の本心を裏切ったんだ。・・・如月いいいいいいいいいいいいいいっ!」
ってさぁ・・・いやだからあんたその如月を“殺してる”からね?
裏切るってのが例えばライダー部の情報をアリエスに流すとかさ、そういう裏切りならばともかく殺意をもって殺しちゃってるからね??
「俺が裏切ったのは自分」ってなに?「友達になりたい自分の本心」とか言ってる場合じゃねーだろお前殺人犯なんだぜ??と。
多分流星さんの口から一度たりとて「如月を殺してしまった」という言葉を言わせなかったのって、直接描写することを避けたんだと思うんだよね。いや、はっきり言っちゃうと『逃げた』んだと思う。
確かに日曜朝の子供番組でヒーローが殺意を持って人を殺したという事実をそこまで明確に描く必要はないだろうよ。でも繰り返すけど殺さずともこの話は作れたはずなのにあえてそうしたわけでしょ?。賢吾さんに「死んでる」と言わせアリエスに「死体を連れて逃げた」と言わせ、大杉先生にまで「もうそっとしておいてやれよ〜」と言わせた。だったらちゃんと『死』を描けよと。
いっちばんハァ!?と思ったのは流星さんのこのセリフ
「如月、『生きてたのか!?』おまえに取り返しのつかないことを・・・なんて詫びればいいんだ・・・」
生きてたんじゃねーよ!!!お前は間違いなく弦太朗を殺したんだっての!!!詫びたってすまないだけのことをしたんだっての!!!!!
それに対する
「なんだそりゃ。詫びることなんてひとっつもねーだろ。おまえも俺も、ダチを助けるために全力で戦った。そんでおまえが勝った。ただそれだけじゃねーか。友情の真剣勝負ができるのは、いいやつの証だ」
「おまえは俺のダチだ、流星。もう一点の曇りもない。みんなも分かってくれたよな?」
ってのはとても弦太朗らしい言い分だと思います。思うけど、だから↑これを言わせたいならばなにも死なせる必要なかったよな??って話なの!!。
これまでも恋人を助けたかった蓮や妹を助けたかった天道とか、大切な人を救うためには人の命を奪うことも辞さない“覚悟”を持って戦うライダーってのはいたわけで、彼らは常に人の命を奪うことについて悩み苦しみその意味であり重みを“自覚”してた。そしてそんな彼らに対し、「それは間違ってる」と全身全霊で止める存在がいた。絶対に止めなきゃいけないんだって。それをテーマ(メイン軸)として描くのであればそれこそ1年かけてもがき苦しみ何度も何度もぶつかり合わせるぐらいじゃないと、それだけしてもなお答えが出ないぐらいのことなんだよ。人が人の命を奪うということは。
それなのにこの作品ではメテオの行動を止める人間もいなけりゃ殺した事実を『殺された本人が許しちゃうんじゃ許すしかないだろう』でまとめちゃったからね・・・・・・・・・。いやそれ真理ってか、そう言われたら言い返す言葉はもうないですよね・・・。ライダー部のことを“弦太朗(フォーゼ)教”と、宗教染みてて気持ちが悪いと言う友人たちがいるんだけど、どいつもこいつも弦太朗が許すなら自分も許すとか言い出したのを見て初めて心の底から「気持ち悪いな」と思った。ああ、この人らには何を言っても通じないなって、なるほどこれは宗教っぽいわと思った。
つーかさ、流星さんは
「俺はすべてを失った。仮面ライダーの資格も、二郎も、如月も。・・・俺はせめて如月の守りたかったものだけでも守る。償いなどではなく、俺自身へのけじめとして」
と宣言し、如月の守りたかったもの=ライダー部員たちや弦太朗を助けてくれた昴星高の三人を守るためにズタボロになったわけじゃん。変身できずともみんなを逃がすために戦ってるわけじゃん。
なのになんでわざわざ着替えて戻ってくるんだよと・・・・・・・・・。流星さんがなんのためにこんなズタボロになってると思ってんだって・・・・・・・・・・・・。
もちろんこれはこういうものだってか、もう様式のようなものだってのは分かってんだけどさ、弦太朗は死んで流星さんもメテオになれない今お前らが戻ってきたって何をどうすることもできないじゃん。ていうかそれ今回に限らずいつものことなんだけどさw、今回は“着替えて戻ってきた”という馬鹿としか思えない演出だったせいもあってやけにイラっとしたし、中でも友子は「今更何しに来たのよ!?」とか言ったくせに「もういい(やめて)!」とかまじイラっとしたわー。流星さんを止められなかった女にメテオのヒロインとしての価値はねーよ。
でも結局最後まで流星さんはメテオにならず仕舞いだったんで、「裏切り者にはメテオの資格はない」と言い切ったタチバナさんだけは流星さんのしたことを「許されないことだ」と言ってくれるんだろうなと思いきや、「これからも対外的にはメテオの正体は秘密ってことでヨロシクー☆」ってんでもう笑うしかなかったです(笑)。ちゃっかり仲間入りしてるしね(笑)。
ていうかさ、結局弦太朗の命を救い(救ったってのとはちょっと違うんだけどまぁ便宜上こう表現します)、最終形態へのパワーアップを可能としたのは『仲間との絆』ってことだったんだけどさ、この話の中でパワーアップさせるならばむしろ流星さんとの友情をその理由とすべきなんじゃないかなーとか思ったんだけど。最強フォーム回なのにイマイチ盛り上がらない+散漫な印象ですらあったのは、これまで何話もかけて引っ張ってきた流星さんと二郎とアリエスの物語とフォーゼの最強フォームとの間には直接関係がなかったからなんじゃないかなと。
てか弦太朗を殺してまで二郎を助けたかったのに、二郎は『まるで回復するのを拒んでいるようだ』っての、これどうなったのかと思ったら、
「二郎は持ち直したよ。如月の言った通り、話かけてみた」
ってなにそれ。え?二郎の肉体が回復しないのは『精神的な理由』なんじゃないの?なに普通の病人の話みたいになってんの?二郎の「おまえみたいな強い人間になりたくてスイッチに手を出したのに、結局俺の弱さでおまえを苦しめたんだ。俺のためにおまえは、自分を失った」って発言はあれだけで終わりなの??過去回想では結構激しい想いのぶつけ合いみたいな感じだったのに、あっさり『スイッチ切って』スイッチの影響が身体から黒い煙のように抜けて「あとは普通の医療技術で対応できる」ってなにそれ・・・。ていうかスイッチ切るってどういうこと???
てか二郎も同じ高校だとか姫と三人で仲良しだったとかそういう話は一切出てないのになんで姫を伴って見舞いにいってんの?????
わたしの視聴モチベはこれまで流星さんの物語によって保たれていたわけですが、それがこのぶん投げエンドとかそりゃねーだろ。今回ばかりは本気で折れそう・・・。
でもでも意識朦朧状態なのにそれでも両手広げて守ろうとするんだけど限界突破で崩れ落ちてしまう流星さん・・・・・・
を抱きとめる弦太朗はよかった!!!
傷だらけの顔で立ち上がるWライダーくっそイケメン!!!前髪下ろした弦ちゃんイケメンイケメン超イケメン!!!この瞬間の二人は平成史上NO.1と言っても過言ではないイケメン具合!!!
イケメンのビシガシグッグは違う。ビシガシグッグの輝きが違う。
流星さんも弦ちゃんも生身アクションめったくそカッコよくて、これぞ坂本監督!!って映像だったわー!。
あ、でも
「アリエス!(殴りながら)人の運命を操るのはここまでだ。(さらに殴りながら)おまえの運命は、俺が決める」
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア流星さんの鼻クイっキャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
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(余の芝居ではアドリブは極刑だ)
「(フッ飛ばされて)うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
は酷かった(笑)。テレビに向かって本気で「ええええええ!?」って突っ込んだわよ(笑)。
そして賢吾さん。弦太朗をこの世に連れ戻すのはやはり賢吾さんの愛の力でした。
目をゆっくりと開けた弦太朗をひっぱり起こして見つめあう間が!間が!!相変わらず濃厚でなぁ・・・・・・・・・・
「賢吾・・・感じたよ。おまえとみんなの手のぬくもりを」
「そうか(泣き笑い)」
「腹の底から分かった気がしたよ。(窓の外に見える地球を指さして)この宇宙に友達になれねーやつなんかいねーってな」
「わけわからんこと言うな」
笑いながら指先で涙をぬぐう賢吾さん
そんな賢吾さんを嬉しそうってかもう・・・愛おしそうと表現する以外にないほど優しげな顔で見る弦太朗
「それより、行くんだろ。馬鹿なキミのことだ、どうせみんなだけでなく、朔田も助けに行くというに決まってる」
「おう。ダチは全部救う」
「それでいい。助けに行こう!新しい力で!!」
賢吾さんの如月のことは全部分かってるっぷりたるやパネエ。
でも賢吾さん、そんな興奮して身体大丈夫なんですか・・・・・・・・・??
で、アリエスに余の力を忘れたかと言われ
「残念だが、キミの力はもう如月には効かん」
「フォーゼコズミックステイツには、40のスイッチすべてのパワーが備わっているんだ。そんな攻撃では傷一つつかん」
って賢吾さんすんごいドヤ顔wwwww
ってかだから身体の方は大丈夫なんですか・・・???^^
賢吾さんがこんなにも元気になったのは弦太朗のおかげなのでしょうね。愛は無敵。愛は世界を救うよね!。
愛と言えば、美羽さんが処刑役として捕らえられる時も自分を守るために立ち塞がろうとし転がされた大文字さんに「大丈夫!?」って駆け寄ってくれてたし処刑から解放されたときも即大文字さんを気遣ってくれてたし、キングの恋路が順調のようでなによりです。
次回は修学旅行かー。ふぅーっ。