『生まれる。』第3話

若村様美しいなぁ。私生活のモロモロが女の凄みになってるというか養分になってるというか・・・。前回の感想だったかでなれるなら若菜のような女になりたいと書きましたが、そういう緩い(柔らかい)雰囲気は皆無のわたしが目指すところはやはり若村様のような女、ということになるんだろうなぁ。
・・・・・・なんてドラマに全く関係がない感想から入りましたが^^やっぱ長男の養子設定と次男の白血病再発設定いらんだろう。横軸が多すぎて肝心の『母親が超高齢出産』という縦軸が霞んでしまってるように見える。妊娠発覚も出産決意も家族への告知も“アッサリ”って感じすらするもん。そりゃ子供達はいろいろと悩みはあってしかるべきだと思う。仕事上のトラブルや将来への不安、学校での人間関係なんかは大なり小なり誰しも抱えてる問題であり悩みであるわけだからいいとしても重すぎんだよね。現在進行形でこれだけヘビーな問題抱えてたら正直母親の問題を受け止めきれないと思うのよ。ただでさえ大変な状況なのになんでわざわざそれに真正面から向き合えない設定を用意したんだろ。
・・・・・・やっぱ事務所にゴリ押しされたことを脚本家が全部ホイホイ承諾したから・・・・・・?。
だってさぁ、父親の存在含めて養子問題も母親に貰った二度目の人生といいながらも刹那的に生きてることも含めて白血病(再発)問題もどっちもそれ単体でメイン(主役)として描けるようなネタだもんねぇ・・・・・・。
そのくせ肝心のテーマに関しては他人に卵子提供を受けても自分の子供を産みたいと願う女社長と家族の反対ガン無視で自分の希望を貫こうとする母親を同列に描くってなぁ・・・。お腹に宿った命は命だし人一人の人生を産み出すことだってことに変わりはないけれど、財政事情であったり結婚したのが遅かったんであったり、子供が欲しくて努力した結果であったり、そういう理由があっての「高齢出産」と、このドラマの母親の妊娠→超高齢出産って全然意味合いが違うと思うんだよね。4人も子供がいるのになぜ危険や困難を顧みず子供を産もうと思うのか?そっからして首傾げちゃうもん。そのために用意した理由(言い訳)が「お父さんが残してくれた命だから」なんだけど、それだけじゃあらゆる問題を押しのけてまで産む理由としては弱いし賛成する材料としても弱いだろうと。母親は二言目には「なんとかなる」と言うけどさ、ただでさえなるわけねーだろ!若い頃の妊娠・出産・子育てとは違うだろーが!と思うのに、地位もキャリアも全てすてて“母親”であることを選んだ女社長を見てしまったらなおさら母親への不信感が募るんだけど。必死で不妊治療してる友人の存在もどう使うつもりなのかと思うし(次女がわざわざ店でわめいてるからてっきりそれを西村知美が聞いてしまうのかと思ったのにここにも長男のクソ親父が関わるとか・・・)、このドラマで描こうとしているものが、このドラマの向かっている先が見えない・・・というかズレてるような気がするなぁ。