『龍馬伝』第15回「ふたりの京」

以蔵空気読めすぎ(笑)。いや笑い事じゃないんだろうけど、それまではどこかぼんやりしてたのに武市先生が誰かを邪魔だと言った瞬間まさに猟犬のごとくピクッと反応し瞬時に顔つきが変わるようになっちゃって、起動スイッチを押したのは確かに武市さんだろうけど、そこから先はもう以蔵自身で突き進んでるってか転がり堕ちてるって感じよなぁ。ほんっとに馬鹿なわんこだよ。わんこって飼い主に可愛がってもらうために小っちゃい脳みそフル回転させてわんこなりに必死で考えるんだよね。家族の生活パターンを記憶して先回りしてヘラヘラしてたり、上手におトイレが出来た時にはものっそいドヤ顔してみせたり、わんこなりに精一杯なんだよね。で、今回の以蔵はまさしくソレ(笑)。飼い主に喜んでもらいたいがために小っちゃい脳みそ総動員して自分が出来ることを必死で探してる。耳から入った情報が小っちゃい脳みそに直結し、そこで一旦考えるなんてことはしないの。その結果「お前の居場所はわしの横ぜよ」と言われてバッカみたいな笑顔浮かべちゃうわけよ。なんだこのわんこ。でさ、人斬りデビューした前回を見た後わたしは以蔵は自覚はないかもしれないけど心のどこかでは苦しんでるんだと思ったのね。やりたくてやってるわけじゃないけど、それが武市先生のためになるなら、そして誰かがその役目を担わねばならないならば俺がやる!、そんな気持ちなのかなーと思っていたわけです。でも違った(笑)。脱藩した幼馴染に「あいつ殺したのオレオレ!」って言いたくてたまらないとかマジモンの馬鹿じゃねーか(笑)。龍馬の言ってることは以蔵なりに分かってるんだと思う。思いたい。でも自分がしたことを隠すどころか自慢げに話そうとしたってことは、自分がしてることが「人の道から逸れてること」だとは思ってないんだね。以蔵の頭の中はもう「武市先生のため」「武市先生が喜んでくれている」それでいっぱいなんだなぁ。だってなにこのめっちゃくちゃ純粋な笑顔。これ見たら、龍馬の言葉や加尾の気持ちは以蔵には届いてなくて、久々に龍馬に会えて加尾のお酌で酒が呑めていい気分転換になったなーみたいなことを言う以蔵の中で確実にどこかは変わってしまっているのだろうけど、でも今この瞬間以蔵が確かな居場所があることを感じていて、武市先生の役に立ててる自分を自慢しちゃいたくてたまらないというならばもうそれでいいじゃないか・・・って気持ちになりました。だって誰に『強要』されたわけじゃない、自分で選んだ道だもん。その上でこれだけいい笑顔で笑えるなら以蔵にとってはそれが全てなんだと思う。きっとこれから武市さんは不穏な発言しまくるだろうから以蔵たん忙しくなっちゃうぞー!頑張れっ><って思うよ、もうw。
でも武市さんはやっぱり酷い人ですっ><ノリノリで出世街道驀進中の武市さんはすっかり悪い男のオーラむんむんになってらっしゃって(中の人はクッション抱えてブリッコ(笑)する人なのにw)(てかあれ可愛すぎてリアルに目眩がしたわw)、そんな武市さんが言うわしの隣がおまんの居場所だってのには思わず「はうわっ><(以蔵羨ましい)」と叫んでしまったけどさ、その言葉が自分の居場所を求めていた以蔵にとっては最上級のご褒美であることを分かってる上でのまさに「ご褒美」としての発言なのだろうし、そしてその言葉の裏には「わしの邪魔者リストを聞き漏らすなよ」って意味があるわけじゃん。この鬼っ!わんこ以蔵の自分に対する忠誠心を思いっきり利用する気マンマンの武市さんってば鬼いいいいいいっ!。でもそのアホの子、恐らく武市さんが思ってる以上にアホだと思うのよね・・・。だから勝手に判断して勝手に動かないように実行の合図だけはちゃんと決めておいたほうがいいと思うわw。
でさぁ・・・・・・・・・以蔵の仕事と龍馬の濡れ場(笑)を細かくカットバックさせながら同時進行で描いた意図はなんなの。つーか加尾の知り合いのおばあさん?あの家に住んでる人なんだろうけど、あからさまに「もう寝るんであとはごゆっくりーvv」(ざっくりとした要約)とか言ってんのを加尾ががっつりキャッチしてんのにビビッたわ。何よ!?おまえらヤるために示しあわせてたんかい!ってw。まぁそのまんま受け取るならば対比ってか、以蔵の方は「死」に向かって進んでて、龍馬(と加尾)はこれからも「生」きるための別れに必要な行為ということだったのかなぁとか思ったんだけどさ、なんかちょっと・・・え?龍馬さん何やってんの?と思ってしまいました。加尾を京に送ると決まったときのあの愁嘆場はなんだったんですか?と。つーか仮にも脱藩してる分際で「会いたかったきー」なんつってノコノコ会いに行くんじゃねーよと。加尾が京に行くことを選んだ直接の理由(兄の切腹騒動)を知らないとは言え、加尾の兄が今どういう活動を行っているかってことは知ってるわけじゃない?。そして自分はそんな収二郎や武市さんとは思想の上で相容れないからと逃げ出した立場なわけじゃない。自分が加尾に会いに行くことで加尾が困惑するんじゃないかと考えないもんですかねーと思うんだけど。龍馬って基本自分のことしか考えてない奴なんだと思うんだけど、好きな女のことを思いやることすらできないとかやっぱこいつ嫌いです。まぁ加尾自身が龍馬さんとヤることヤッて(あえてこう書いてみた)新婚さんごっこも出来たし満足ですってんだからいいけどさぁ、でもそれだけじゃないんだもん。ていうか実は加尾のことなんざどうでもよくてさ、問題は以蔵よ以蔵。龍馬は以蔵が何をやっているのか、今現在何をやらされているのか勘付いてるわけだよね?。一応龍馬なりにそれはよくないことだと伝えようとはしてたけどさ、その上で「聞きたくない」って逃げんなよと。その子真正の馬鹿なんだからちゃんと言い聞かせて止めてやれよと。本気で止めるところまではしないんだよね、龍馬は。とりあえず「以蔵に言わなきゃならないことは言った」ことで龍馬は満足しちゃうの。相変わらずそれ以上は背負おうとしない。それどころか以蔵が帰った後一応は心を痛めてる風の憂い顔を装ってたけどさ、その直後加尾に勝のことを教えられた瞬間以蔵のことなんてスコーンと忘れ去られてたよね。このドラマの龍馬が実は誰よりも薄情な自分大好き男だってのはもう疑う余地がない事実なんだけど、さすがにこの流れは酷すぎた。目の前に暗黒道をダッシュで突き進んでるアホな友達がいるのに心は勝麟太郎でいっぱいですかそうですか。脱藩してあらゆるしがらみから開放されたわけだから、実際にするか(出来るか)どうかは別として目の前にいる女を連れてどこかでヒッソリと暮らそうと考えることだってできると思うのに、その女がどういう想いで江戸にいる男の話を自分にしたんだか全く考えず、勝麟太郎でいっぱいですかそうですか。もうこんな男の説教なんざ聞きたくねーっつのって感じ。つーかそもそもススキ片手に往来ででっかい声で独り言言ってる口だけ男に偉そうなこと言われたくねーってな話よ。偉そうなことっつっても結局のところなんでもかんでも「喧嘩よくない」ってだけだしね。挙句すぐピーピー泣いて「ごめんちゃーごめんちゃー」ってさ、お前の涙にゃもう騙されねーぞと思ったら次回はお佐那さまかよ!?。マジでなんなのこの男・・・。って、 イ ケ メ ン で す ! ! 。


弥太郎(この時代的に)まさかのノリツッコミは最高でした。上手すぎだろw。そんでもってやっぱ弥太郎のテーマはこれじゃなくっちゃw。