『龍馬伝』第27回「龍馬の大芝居」

少しでも“自分の気持ちを楽にするため”に“脱藩者龍馬”へ(本来であれば)届かない手紙を書く弥太郎はもうどうでもいいとして、それをわざわざ届けるピエールてめえ余計なことすんじゃねえええええええええええええ!!。
面白かったけど!(笑)。
龍馬が帰ってきた!って大騒ぎする坂本家の皆さんの背後で必死に「シーーーッ!」ってやってるピエール溝渕さん可愛すぎんだろw。

で、武市さんと以蔵を「助けるために」(なんと偉そうな言い草・・・。二人が土佐に戻って以降二人のことを考えてるそぶり微塵もなかったくせに)土佐へ戻ってきたのはいいけどさ、お前ちゃんと操練所の仲間たちにそのことを伝えてきたのかと。確かに操練所の人達がこういう現状に陥ってるってのはそれぞれ自分の意思と責任の下にだと思うし、なによりみんな一人前の大人なわけだから、龍馬がイチイチ面倒を見てあげる必要はないとは思いますよ。でも龍馬は“勝先生の一番弟子”として、仲間たちの行き先を先生に託されているわけで、そんな立場である龍馬が“幼馴染を助けるために脱藩した藩に潜入する”などという危険な行動(笑)をしていいのかと思うのよねぇ。実際やろうとしてることは“大芝居(笑)(笑)(笑)”なわけでさ、それをやって逃げられるとは限らないし、それ以前に龍馬を知る藩の人に見咎められたら脱藩の罪で捕縛されるかもしれないわけじゃん。かつての龍馬ならばともかく、今は勝先生の一番弟子という立場である以上、今回のことはさすがに身勝手すぎる行動なんじゃないですか?と。少なくとも惣之丞のフォローはしたんだろうな?と。まぁ龍馬の身勝手は筋金入りだし、ていうかどうでもいいんですけどね!!。

つーかよおおおおおお、今更龍馬なんぞに助けてもらいたくねーって話なわけですよ、気持ちとしては。この期に及んでそんなことされたら土佐へ戻ると決めた武市さんが龍馬に見せたあの背中に意味がなくなっちゃうじゃないのさ。大切な家族に絶縁状を用意してもらってまでも友達を助けたいと行動する龍馬ってばなんていいヤツっ><ってな回だったのでしょうが、そこで龍馬が東洋暗殺の罪を被って何がどうなるんだ?と思うんだけど。象二郎だってまさか武市半平太が自ら手を汚したとは思ってないだろうから、龍馬が実行したと証言したって今度は「坂本に叔父上殺害を命じたのは武市、お前だな」と質問内容がやや具体的になるってだけじゃねーの?。以蔵への拷問だって最初は「お前がやったのか?」と聞かれていたにせよ今現在は「武市が命じたんだろう?」ってことなわけだよね?。それに、龍馬は大殿様が武市さんを嫌ってることを知ってるわけで、だから勤王党に対するあれやこれやが純粋に「吉田東洋殺し」が理由でのみ行われてるわけじゃないって分かってるでしょう?。だったら自分が東洋暗殺の実行犯だと言ったからと言って二人が助かるわけじゃないってわかりそうなもんじゃん。それどころか後藤様を痛めつけちゃったことで以蔵に対する拷問がさらにパワーアップするかもしれないじゃん。それでも二人のために何かしたかったってことだとしたら、結局のところ龍馬の大芝居(笑)ってただの自己満足、弥太郎や溝渕さんに対して「俺は武市さんと以蔵のために身体張ったぜ!」というパフォーマンスでしかないんじゃないのかと。ほんとに二人を助けたいと思うなら逃げんなよと。逃げずに捕まり全部自分ひとりで考えてやりました、だって東洋ムカついたんだもーん☆って言えよと。中途半端な助けなんざいらねーんだよクソが。
つーかこれ思いっきりファンタジーだからそこに疑問を抱いても無駄なことかもしれませんが、象二郎が龍馬の東洋殺したんはワシじゃ発言をどう捉えてどう処理するのかわかりませんが、少なくとも龍馬は東洋殺しの実行犯としての罪を被り逃げるつもりでいるわけだよね?。その罪ってのは縁を切れば実家にお咎めはない程度のことなんですか?と思うんだけど。てかこれだけの大芝居(笑)を打つってことを坂本家の人らには説明したのかと。兄ちゃんと乙女姉やんあたりは龍馬が「絶縁」という言葉を持ち出したことで説明はされずともそれなりに察してはいるだろうけどさ、それにしたっていい迷惑よね。まー武市さんと以蔵を助けるためにしたことなわけで、お冨さんのこともあるわけだし、むしろ龍馬はよくやった!さすが坂本家の男じゃ!ってなもんなんだろうけどさ、揃いも揃って馬鹿だなとしか思えんわw。


今回良かった点はただ一つ。象二郎に向けられた以蔵の狂気染みた表情でした。変な言い方だけど一皮向けたってか、精神のステージが一つ上がったように思えました。これまでも「武市先生の役にたちたい」「武市先生のために」と言ってはいたけど、今までが言い方悪いけど「口だけ」だとすれば、今の以蔵は全身の隅々まで「武市先生を守っていることの喜び」で満たされているように見えた。痛みすら喜びというか、武市先生を守っているという実感に変えられるというか・・・。そこまでいっちゃうともうある意味最強だろう。あれは怖い。あれは象二郎でなくともビビるわ。以蔵も次回死んじゃうんだよね?。どういう流れ(理由)でそういうことになるんだか分かりませんが、死ぬまで武市さんを守り通せたらいいなと思う。そして願わくば、たけさんが美しくありますように。
一方の武市さんはこっちもこっちであと一滴で限界突破しそうなぐらいだけど・・・ついに次回で終了ですね。予告の白装束姿だけでいろんな想いがこみあげてきます。大殿様との間になにやらとんでもない展開が待ちうけているようで、だとしたら三文字切腹の意味が全く異なるものになってしまうのでは・・・と不安ではありますが、とにかく素敵に死んでください武市さん。