『仮面ライダーW』第26話「Pの遊戯/亜樹子オン・ザ・ラン」

お話的にはちょっぴりモヤっとしたものは残ったかなぁ。亜樹子が見ていた少女は一体なんだったのか?ってのは翔太郎が言ったように美しい謎のまんまでいいと思うんだけど、実際に堀之内は娘のことを心から愛していたわけだよね?。でも亜樹子はその愛を一旦は弾劾した。そのことに対するフォローが足りない気がしました。亜樹子は襲われたわけだし、動機がなんであれドーパント化して人を襲う方が悪いってのはもちろん当然です。だから「泣かないで」というリコちゃんの言葉を伝えてあげたことで亜樹子が堀之内を責めたことはチャラどころかお釣りが来るって見方も出来るとは思います。でもわたしはどうもシックリこなかったんだよなぁ。そもそも亜樹子は堀之内が書いた小説を読んでボロ泣きしてたわけでさ、恐らく堀之内が娘をドーパントにしたと“誤解”した瞬間、自分が流した涙や感動は嘘だったのかと裏切られた気持ちになって、だから余計にああまで強い口調で堀之内を責めたのだと思う。でも真実は堀之内は娘のことを本当に愛してて、小説に娘への想いを込めていたと。つまり亜樹子が本を読んで感じたことってのは間違いじゃなかったわけだよね。そのことを亜樹子が堀之内に伝えられたらよかったかなーと思った。今回の事件の鍵は『娘への愛情を否定された』仕返しなわけでさ、だから亜樹子に「私はあなたの小説を読んで感動した。沢山の人が同じように感動してる。あなたの娘さんへの愛情はみんなに伝わってる」的なことを言わせればもうちょっと救い?がある話になったかなぁ。だって放送された分だけ見たらこの先堀之内はあの人形を娘代わりに生きていきそうじゃない?w。あれがカエルのぬいぐるみとかならともかくリアルな人形だからあんまりリコちゃんに入れ込むと変態に見られる可能性も無きにしも非ず・・・だよなーとw。
ていうか全て失ったって言うんなら照井たんもそうでさ、堀之内にはリコちゃんがいるかもしれないけどそれを言ったら照井たんにはリコちゃんすらいないんだぜ?。これは亜樹子の話だから亜樹子に決着つけさせたので正解だとは思うけど、欲を言えば照井たんにも何か一言声をかけさせて欲しかったかなー。
所長の熱演は素晴らしかったです。ふうとくんチャリンコでゴミ収集車を追いかけ続け(これ運転手気づいてたけどなんかすごい形相の女が追っかけてきてるよこえええええ!と思って本気で逃げてたよね、絶対(笑))(つーかそれを言ったらゴミ箱の近くに落ちてた人形をゴミと判断して持っていくなよってな話なんだけどw)、ようやくギリギリのところで追いつきズザーッと車の前に回りこんでの
「この中にあたしの依頼人がっ!」
これは文句ナシにカッコよかった。おやっさんの姿が重なって見えた気がしました。
で、そのことを誰よりも感じているのはやっぱり翔太郎なんだよね。前半は亜樹子の言うことをまともに取り合おうとせず、逆に照井たん(だけ)が亜樹子の言葉を信用してたっぽかったんだけど、“人形が人を襲う”“その人形の背後には人形遣いドーパントがいた”という目に見えること・・・というか、事件を作る要素を信じる信じないってことではなくて、亜樹子の“本質”を翔太郎がちゃーんと誰よりも見てるってのが分かって嬉しかったです。もちろん翔太郎がそういう男だってことは分かってるんだけどさ、そこを描いてくれると安心する。でも相変わらず照井たん推しは続行中なんだけどw。
なまくらさんもいたから警察としての捜査の一環だろうに、堀之内の調査結果をわざわざ所長に教えてくれる照井たん(照井たんから亜樹子に直で電話がかかってきたもんだからちょっと面白くなさそうな顔する翔太郎可愛いなーw)。その結果所長は血相を変えて飛び出してったわけだけど、
「所長を安心させようと思ったんだがなぁ」
ってんもーーーーーーーーーーーーー照井たんマジマジ優しカッコよすぎるんだけど!!。こういうことをサラッと言えちゃう照井たんって相当カッコいいと思うわ!。安心させようと思ったところが逆効果!ってところもタマランっ><。照井たんにとってはこの事件に“ドーパントが絡んでる”ってことだけが重要であって、ハッキリ言っちゃえば亜樹子にだけ見えてるという女の子の存在はどうでもいいことだと言えると思うのね。実際今回の亜樹子は亜樹子以外の人から見たら女の子がいまここにいただのなんだの一人だけ訳わかんないこと言ってるおかしな人にしか見えないと思うし。でも照井たんは「じゃああの女の子は誰なのっ!?」と質問する亜樹子に対していつもの「俺に質問をするなっ!」ではなく「所長、君は疲れてる」と気遣ってあげたわけでさ、照井は亜樹子に両親とともに亡くした妹の面影を重ねてみてるのではないか?って意見にはわたしも同意なんだけど、照井たん→亜樹子への言動には生々しさが全く感じられなくて、純粋に所長を安心させてあげたいって想いだけ・・・に見えるんだよね。なんかすごく優しい目線であり接し方に見える。
で、
「人形が死んだ少女の姿で会いに来た。亜樹子はそう信じてる」
「ありえないことだが、仮にそれが事実だとしよう。ただの人形だぞ!?どうしてそれでもなお親身になる?」
「それが・・・鳴海亜樹子なんだよ。例え相手が人形でも、泣いていてほしくない。あいつはきっとそういう奴なんだ」
これよこれこれ。照井たんは“ただの人形に対してあそこまで親身になる”亜樹子の気持ちが理解できないんだけど、翔太郎は“それが鳴海亜樹子だ”と亜樹子の気持ちどころか亜樹子の存在ごと肯定(理解)しちゃってる。で、照井たんが亜樹子を実際のところどう思ってるかは分からないけどさ、翔太郎のこの言葉をどう受け止めたのかと思ったら・・・
亜樹子のピンチをギリギリのタイミングで救ったものの救出の勢いでケツ触っちゃってスリッパで殴られた上に「来るのが遅いよ、翔太郎くん」と文句言われる翔太郎(W)。パペティアーさんを牽制しながら照井たんが
「そう言うな所長。左が一番あんたを理解してる」
と言うと、キョトンとした顔で「へ?」と亜樹子。そして翔太郎は
「あー、もう馬鹿!余計なこと言うなよ」
ってモエスウウウウウウウウウウウウウウウ><照井たんを「あーもう馬鹿!」って言う翔太郎モエるうううううううううううううううううううううううううう><。
こりゃ照井たんは亜樹子に対して恋愛感情的なものは一切持ってないね(笑)。「所長の一番の理解者は左」という事実に何ら心を動かされてる風がなかったもん。照井たんはその事実を述べただけで、今後所長の行動が理解できなかったらその時は左に聞けばいい(任せればいい)と脳内インプットしたと、その程度の口ぶりだったよねw。
でもその想いを向けられてる当の亜樹子にとっての竜くんは優しくて頼れる“男”っぽいよねw。だって
「所長、君は美しい。最高の女性だ」
照井ボイスで再生wwwwwwwwww。カエルを使うには声紋データ?の登録が必要みたいだから、フィリップくんが登録したとして・・・今変換できる声バリエと言ったら翔太郎・刃野さん・なまくらさん・ウォッチャマン・サンタちゃん、そして照井たんぐらいだろうと思うんだけど、そしたらその中でこの台詞を誰の声で聞きたいかっつったらそりゃ亜樹子にとっては照井たん一択だろうけどさw(わたしは断然翔太郎だけど!)、言ってる言葉そのものにウットリしてるの半分、竜くんのこのクールボイスで言われるのが嬉しいっての半分っぽかったと思うのよ!。つーか亜樹子ってばフィリップくんに「またそんな使い方して」って言われてたけど『また』なのかよwww気持ちはわかるが所長自重しろ(笑)。
てかこれ照井たんが自分の声でこんなこと言わされてることを知ったらどうなるんだろ(笑)。「こんな屈辱は・・・初めてだっ」って怒るか、それとも真顔で「嘘はいかんな、所長」ってバッサリ斬って捨てるかw。
で、新たな戦力フロッグポッドですが、これこの先どういう局面で使うつもりなんだろ。録音機能という意味では犯人を調べるために盗聴器的な役割を果たせそうだけど、でもこれまでバッドさんで充分だったし、音波攻撃だってバットさんの役目じゃん。となると今回のように敵の気を逸らすためか、あとは敵を誘き出すためとかそういう使い方しかできなさそうな気が。ていうか今回の場合だったら普通はアクセルを操るパペティアーの気を“娘の声”を聞かせて逸らすって使い方するんじゃないかと思ったんだけど、亜樹子の声でってのはちょっと意外な使い方だったなぁ。その前にパペティアーさんに「お前の声はウザイ」と言わせ(改めて酷い台詞だw)、ご丁寧に口の上下を糸で押さえつけ口が開かないようにするという念の入れようだったんでw、そこまでしたのにまだ喋るかこの女!?と気を取られたのは丁寧な描写だったと思うけど、あれってまだ娘のデータを登録してなかったからなのか、それともさすがにこの動機で動く父親に娘の声を聞かせるのは酷だろうという判断がなされたからなのかどっちだろう。録音されてた亜樹子の言葉、「今そういう気分じゃないから」だっけ?そんなような言葉だったと思うんだけど、パペティアーさんの気を引くためにしちゃちょっと中途半端な台詞な気がしたし、人形は堀之内自ら娘に上げたものだった=娘への愛情の証明をするために写真ではなくDVDを使ったのは娘の「声」を翔太郎が聞いて知っているという説明のためだと思ったんで、長谷川さんのことだし脚本上では「娘の声を聞かせる」となってたところを現場の判断で亜樹子の声にしたのかなーと。フィリップくん自体は娘の声を聞いたわけじゃないし、声の登録を行えるのが今のところはフィリップくんだけで登録するのに多少の時間がかかるということなのだとしたら亜樹子の声を使ったのもそれはそれで納得なんだけど、となるとやっぱりイマイチ汎用性ってか機動力?即効力?に不安があるような気が・・・。
それから新たな材料としてはフィリップくんのピンチをファングが防ぎきれなかったってことと、それを補ったのがどこからともなく現れたアクセルガンナーだったということか。ガンナーを作ったのはシュラウドさんで間違いないんだよね?。今回の行動を見る限りではガンナーも恐らくファング同様フィリップくんを守るために何らかのプログラミングをされてそうだよな。確かフィリップくんが襲われている時間、照井たんの身には特別危険なことは起こってなかったように思うので、現時点ではバッティングした場合どっちを優先するかは分かりませんが、まぁフィリップくんだろうなぁ(笑)照井たん相当ハードな現場でも自力でなんとかできそうだし(笑)。ていうかナイスすぎるタイミングで現れたガンナーさんはあれやっぱ普段はギャリーさんとともに事務所にいる・・・ってことなのかなw。ギャリーさんと比べたら大きさこそさほどでもないもののそれでもどう見たって戦車だもん、そこいらの駐車場にとめておくわけにはいきませんもんねw。
若菜姫はあれ操られたとはいえ襲撃した相手が愛しのフィリップくんだって分かってなかったんだよね?。思いっきりガン無視してたからそれがフィリップくんであれ他の誰であれ人を襲うような真似をさせたことではなく“この私を”操るだなんて!という怒りで一杯だったように見えたんで、怒り心頭なあまり周囲は全く見えてなかった・・・ってことなんだろうなと理解したのですが(若菜姫のラジオの愛聴者であるフィリップくんがクレイドールから若菜姫の声が出てることに気づかないことはやっぱり疑問に思うけど)、となると本来の若菜姫は恋する気持ちよりも怒りの感情の方が強い人・・・ということになるのかなぁ。変態街道驀進中の井坂先生が“ドライバー経由ではなく直挿しと同じ効果が出るようにしたことで怒りの感情が若菜姫のメモリの力と交わりリミッターが外れた”とかなんとか仰ってましたが、序盤でフィリップくんに恋する前の若菜姫がやたらと舌打ちしてたり「どうして私を怒らせるの」と発言してたのはこの伏線・・・ということになるのだろうか。でもそれでもお姉様についつい攻撃しちゃったことを即反省しお姉様のダメージを心配した若菜姫は確実に以前とは違うのだろうし、妹のメモリを直挿し状態に改造されたことに対して本気で抗議しかけた冴子お姉様も何らかの野望を抱いてはいるのだろうけどそこまでは非道になりきれない・・・ということなんだろうなぁ。あーなんか姉妹まとめてフラグ立ってる気がするわ・・・。
で、園咲家の人達(ミュージアムの幹部)はドライバーを使用し、普通のドーパントはメモリを直挿ししてる理由は「精神汚染」に関係してるってことでいいのかな。メモリブレイクされた人々が廃人のような顔つきになってることが直挿しの副作用ってことなんだろうけど、それはいいとして、ドライバーを経由することでメモリ本体の力は抑えられるってことはつまりテラーさんの本来の力はまだまだこんなもんじゃないんだぜえええええ!ということになるわけですか?。こえええええええ!変態井坂先生も怖いがテラーさんやっぱこええええええええええ!!。ていうか長女がおかしな男に唆されて進んではいけない道に入りそうになってるってのに、パパはどこで何をやってらっしゃるんですか!?。パパのことだから全てお見通しだと思うので、出てこないということはまだその時期ではないということなのでしょうが、そろそろ長女に釘刺さないと取り返しのつかないことになっちゃいますよ!。