- 作者: あさのあつこ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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青春スポーツ小説の金字塔(ですよね?)のバッテリー(読んだことないけど)の著者ということで、純粋なる陸上小説だと思って読んだら大間違いでした。期待したほど陸上(長距離)である必要は特に感じられなかった。野球やサッカーなどの団体種目じゃダメだけど、限界まで身体を動かす孤独な種目であれば換えはきく・・・かな。長距離=ストイックってイメージが一般的だと思うのですが、主人公の少年の追い詰められ具合と長距離走という競技のイメージがシンクロしてはいますけど。主人公の少年だけでなく、妹も母親も苦しんでいて、方向は違えど少年の親友やマネージャーの女の子もまた満たされない思いを抱えている。そういう想いの象徴が(少年が)走ること、なんだろうな。
以前に別の本を読んだ時も思ったことなのですが、走ることと生きることは似てるなと思っていて、「ランナー」というタイトルは誰にでも当てはまるんだよな。誰もがランナーなのですよ。