矢野 龍王『箱の中の天国と地獄』

箱の中の天国と地獄 (講談社ノベルス)

箱の中の天国と地獄 (講談社ノベルス)

般若の面を被る謎の男に集められた男女6人。男が告げた言葉は「二つの箱のどちらかを開ければ上階への扉は開かれる。但し、正解は一つ、不正解には死の制裁が」。そして25階建ての極秘施設から脱出するための二者択一ゲームが始まった。


あぁぁぁぁぁ、もう自分のこの怖いもん見たさの性格が恨めしい!!!これはもう本当に凄い。こんなもんが出版されることも凄いし、こんなもんを買う人も凄い。ええ、私みたいなバカがいるのが悪いんですよ。みんな私が悪いんだ。相変わらず無意味な設定だらけだし、人の死に美しさはないし(バンバン人が死にまくるのはむしろ好みなのですが、どんだけ悲惨で滑稽な死であってもそこに美学がないのは嫌いです)、タイムリミットありデスゲームの設定自体も前2作に比べたらしょぼい。もうこの安っぽい表紙絵を見た駄目だと気づけ私!