『拝啓、父上様』第1話

北の国から」どころか「前略、おふくろ様」も「優しい時間」もまともに見ておらず、主役のニノミヤ様には興味があるものの倉本脚本のニノミヤ様はあんまり好きくないような・・・なんて見ざる嫌い(こんな言葉はありませんが)な倉本ワールド初心者でございます。そんなわたしですが、ワールドの空気全く読まずにフィーチャリング・時夫視点で最後まで頑張ろうと思います!あー登場するまで緊張しすぎてマジで気持ち悪かったよ。

ニノミヤ様演じる主人公・一平の全編モノローグといった感じでございましたが、今時の若者が頭ん中あんな口調(妄想含む)なんてありえねー!なんだけど、これこそが倉本作品の特徴ということでよろしいでしょうか。ゆるやかなんだけど静謐な感じがする青みがかった映像はすごく綺麗。これが神楽坂という街の空気なんだろうな。街に情緒があるというか品があるというか、500の缶ビール片手にジャージで見てる自分がちょっぴり恥ずかしい的なね。そんな舞台で繰り広げられる物語ですが、“政治家の愛人”“政治家は死にそう”“大規模マンション建設に絡む立ち退き問題と利権争い”“花板を追い出し母親から店を乗っ取ろうとしている娘夫婦”“実質的に店のオーナーが死に瀕してるにも関わらずそれを楽しむ従業員たち”“元芸者が生んだ私生児”“親父候補は複数”“母親と娘の間を若い板前がスパイ”こうやって抜くと2時間ドラマですか?と思うぐらいなのに、何故か生々しさや毒々しい感じは全くしない。これが倉本ワールド、倉本マジックなのですね。同じ材料でテレ朝の米倉悪女三部作スタッフが作ったらどうだろう?と考えると、どっちが好みかは別として、さすが倉本先生と言うべきなんだろうな。・・・ともってまわった言い方をいたしましたが、正直ドラマの展開そのものにはさほど興味が湧きそうにない。間違っても驚愕の展開!?とかはないだろうし。まぁ誰も倉本ドラマにそんなもんを求めちゃいないわけで、この人何言っちゃってんのプゲラですよね、ほんとすいません。

役者はみんな座りのいい感じがいたしましたが、克実だけは今んとこもったいないな。まともなセリフなかったんじゃね?岸本さん演じる結構キツそうな娘に対して男らしくいくのかへいこらするのかまだどっちとも言えない状態だったからわかんないけど、基本へいこらいざとなったら超男らしい克実希望(欲張り★)。八千草さんはものっそい可愛らしいし、高島姐さんは久々にザ・姐さん!って感じの色っぽさだったわー。やっぱ綺麗、すっごく綺麗。喫茶店でニノと親子の会話をするシーンは面白かった。あそこが浮いてたという意見をいくつか読みましたが、言われてみると確かにあそこだけ普通に見れた(それまではやっぱり頭のどっかでのっそりしてんなーって思ってました)ということは浮いてたということか。なんかトーンが違ったのかな。それまでどこか入っていけない空気というか異世界感がしてたのに、あのシーンだけ下界に降りてきたっぽかったからだろうか。母親ですけど綺麗な姐さんに命令されていやだよーって言いながらも結局従う犬バージョンのニノミヤ様はそれはそれは可愛らしかったので俺としてはグヘグヘでした。
ということで主役のニノミヤ様。しっかしニノミヤ様は板前姿がお似合いですね。ナイーヴなんだけど芯の強そうな感じがいたします。おまけにコインランドリーが似合うこと似合うこと。洗濯機に例えたら、確実に全自動ではなく二層式ですよ。今若手で昭和の空気を醸し出させたらブッチギリでトップですね。そんなニノミヤさん演じる一平さんは、若女将の指令で久々に入る自分の後輩を迎えに神楽坂の街を疾走です。このシーン、一平の若さと面倒見の良さと坂や細い道が多くて迷路のような神楽坂という街を表現するすごくいい演出だった。ていうかもうわたしこの時点で確実に心臓半分口から出てたました。ちょ、時夫ちゃん登場まで引っ張りすぎーーーー!!!って。こちとら緊張でバックバクなってんのに、時夫ちゃんたら毘沙門天の前で股おっぴろげてヤンキー座りで肉まんがっついてんだもん。・・・・・・超カワイイ(盲目)。出オチですよあれ。出た瞬間にキャラ確定ですよ。一言喋って歩き出しただけでああこいつアッホやなぁ・・・って見てた人全員に伝わったと思うわアレ。実際に演じるヨコヤマさんが大御所に囲まれてる上にピン仕事だということでガッチガチに緊張しまくってるらしく、一平というかニノに縋りまくってるという現場の空気がまんま伝わってきた。ニノとヨコがわちゃわちゃやってるだけでものっそい幸せ・・・(ウットリ)。
ということで時夫ちゃんです。ビブ(「劇団演技者。ロンリー・マイ・ルーム」でヨコヤマさんが演じたこの世で一番可愛らしい動物)を超えるアホキャワキャラに出会えるなんて思ってもみなかったです。時夫ちゃんの「おっぱいおっぱい」はもももももももしや、あて書きですか!?倉本先生。なんでもオーディションを受けての抜擢だそうで、まさかそのオーディションで 倉本「キミの好きなものはなんだね? ヨコヤマ「おっぱいです!!!」 倉本「わっはっは、キミは素直な子だね。しかしアホだね」的なやりとりでもあったのでしょうか。いやー、分かってんなぁ倉本先生。おまけにキンタマ発言まで・・・・・・アイドルアイドル、あの子あれでも一応アイドルですよ。でも正直美味しい、むっちゃ美味しい役じゃないか。人物造詣含めて他の登場人物がいい意味でも悪い意味でも同じ色してる中、一人だけ異色だもん。それが普通だったら悪目立ちしちゃうところなんだけど、誰が見たって明らかにアホな子ですからね。何やらかしちゃってもアホだから仕方ねんじゃね?と思えるレベルのアホっぷりなんですもの。これはいいよ。イケる、イケるよ横山裕!。しかしあの時夫ちゃんが少年院に入るぐらいのどんな「やんちゃ」をしたというのだろうか・・・。食い物とエロ本(エロビデオ)万引きしてとっつかまったぐらいしか考えられねえええええ!wwwだってさ、元ヤンのくせに親父と約束した「出さなくてもいい手紙」を毎晩ちゃんと書こうとする子ですよ。今時の若い子だったらたとえ迷惑かけた親と約束したとしても、めんどくせーから書かねーよって思いそうなもんだし、素直に書いたとしても親への手紙を書いてるなんてことをちょっと先輩とは言え同年代の人間に知られたくなさそうなもんじゃない。それなのに、時夫ちゃんったらむしろちょっと自慢げにエヘヘッ!って感じで書こうとしてるんだものー。もうもうもう、なんてかわいいアホなのあの子。しかもさ、あれが一平の「拝啓、父上様・・・」に繋がるわけでしょ。マジでいい役じゃねーか。あらら、なんか目から汁が・・・・・・。“鍋が光るまで磨け”という根性試しがてらの入社テストもね、よくよく考えたら職場イジメじゃないですか。そら逃げ出すだろ普通みたいなね。でも時夫ちゃんは全くそんなことに気がつかず、それこそ光るまで1週間でも2週間でも延々と磨き続けてそうで、しかも楽しんでそうで、なんだろう湧いてきたこの「私も頑張ろう!」的な気持ちは・・・。もしかして時夫ちゃんはこのドラマのオアシスなんじゃなかろうか。クレンザーぶっかけまくりバカスwww「ウッス!」「(ウッスじゃないだろうと言われて)は、はいぃっ!」「(俺は23だ!という一平に)それにしちゃ可愛いな」「おにいちゃーん」「よろしくおたのもうします」もう全部モヘモヘ。手紙書こうとしたのに疲れて寝ちゃう時夫ちゃんモヘモヘ。一平の妄想最高潮に達したところで「おにいちゃーん、これ、返しにきたー、女の子が」タイミング完璧www。そんでもって今回一番モヘたのは一平宅で1.5リットルのペットボトルから水ガバガバ飲んだあとボトルをドーーーーーーン!とテーブルに置いて、はねて濡れた手をそこらへんで拭くワイルドではなくチャイルドな時夫ちゃんでした。ああもう可愛すぎてどうしよう。そのうちとんでもない大失敗をやらかしそうで心配と同時に楽しみwww。そして最終回あたりでそれなりに成長してキリリとした時夫ちゃんが見れるかしら。あの子アホだけど本当は超絶美形なんだから。まずは来週が待ち遠しい。


このドラマと同時刻にジャニ的には前代未聞のダブルブッキングで時夫ちゃんが文化放送で生ラジオやってるんですが、テレビ見ながらラジオやってんですよ。実況状態でwww。時夫ちゃんと一緒にドラマ見てる気分になれるので、お暇な人は是非とも木曜10時から文化放送を聞いてみてみたらいかがでしょうか。