- 作者: ジェフリーディーヴァー,Jeffery Deaver,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
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ライム&サックスシリーズ。今回は物語をひっくりかえすようなでっかい驚きはなかったけど、次から次へと中くらいのびっくり展開が盛りだくさんでした。100年以上前に起きた事件の経過、謎、それが100年以上経った現在にどのような影響を及ぼすというのか、ごく普通の女子高生をこうまで執拗に狙う理由はなんなのか、そして姿が見えない犯人はどのような人物なのか。100年以上前の事件に加えて今回の犯人はあまり証拠を残さないために、ライムとサックスの捜査はさほど活動的とはいえないのですが、その分、今回の主役である口が達者な少女ジェニーヴァが活発に動きまわってくれるし、ジェニーヴァの友情や淡い恋愛感情など高校生活や、ロンに訪れた刑事生命の危機が絡むので、まずまずの満足度。ライムにも嬉しい変化があって、ラストシーンで思わずちょっと泣いてしまいました。