『銭ゲバ』最終話

役作りという面に関しては、最後の一話だけ全く違う役をこなしたキャストすげーな!とは思いましたが、やっちゃった・・・・・・・・・な・・・という最終回でした。
これだけのことをしてきた銭ゲバ風太郎が望んでた(思い描いた)幸せがこんな平凡なものだったってのは “普通が一番”って言葉が浮かんでありがちだけにやりきれなさを感じはしたし、茜さんをくださいって言いに来たときの手土産のマカロンがケーキの箱に“剥き出しで”“縦ではなく箱に寝かされた状態で”詰められてるとか風太郎の妄想ならではのおかしな箇所がいくつもあったりしてそれが一層惨めさを感じもしたし、風太郎のみっともないまでのあがきは風太郎の最期に相応しいとは思いましたが、逆回転からのほんとの最期のカメラ目線独白がよくわからない。時系列としては導火線に火をつけ自ら手を縛って椅子に座ったところであの独白→妄想→死にたくないよー だと思ったんだけど、「みんな銭ゲバ」と吐いて捨てたくせに幸せ妄想しちゃったせいで死ぬのが怖くなったってこと?そしてこの世というか幸せへの未練たらたら状態で爆死したってことなの?金があっても幸せにはなれなかった風太郎でしたENDってことなの?。そんなことは分かってたんだけどなぁ・・・その上で何かを見せてくれる、または何かを問いかけてくれるようなラストを期待してたのかな、わたしは。
妄想の中でイケメン刑事・菅田がめちゃめちゃかっこいい警官コスを見せてくれたことと、新聞記事を“丁寧に切り取り”遺影にして酒を酌み交わす桔平父ちゃんはすこぶるよかったです。
あと白川くんが見つかりそうだったのも・・・・・・・・・。
妄想の中の平凡な風太郎にはちっとも色気を感じなかった。やはりわたしがこのドラマの松ケン先輩に感じていた色気は風太郎=悪のソレだったんだなぁ。


スト2話はわたしにとっては微妙な出来でしたが、それまでは文句ナシにいろんな意味で『凄いドラマ』だったと思います。こんなドラマを作ろうと思った日テレの勇気とコカコーラの男気は褒めてやる!