三つ目犬ってば超カワイイ。リーダーのドラキュラコスプレも可愛すぎ。
今回を見て、原作とは別モンなんだなということを理解しました。それがいいのか悪いのかは最終回を迎えてみないと分からないけれど、今回はとても良かったと思う。確実に“人気者がいじめられっ子をプロデュース”する話ではなかったけど・・・。
特に、彰と野ブタがススキを取りに行くシーンはその会話の内容だけでなく、演出も美しかった。「何をしてもあんまり面白いと思ったことがない」と言った後で、「こうやってススキを取ったりしたこととか、何年かして、あの頃は楽しかったなーとか思ったりすんのかな」と野ブタに語りかける彰を見て、ああ、この子はこれまで思い出というものを持ってないんだろうなってなんかちょっと泣きそうになった。きっと親は仕事で忙しく、友達とも家庭環境の差で馴染めなかったりして、基本的に1人で生きてきたんだよ。修二が人気者の仮面を被っているように、彰のあのヘンな喋り方や何考えてるのか分かんない空気も一種の防具なんだなって思った。少なくとも今は、修二と野ブタと一緒にいられてすごく楽しいんだろうな。楽しいっていう感情にまだ気がついてないかもしれないけど。
もう1つ。野ブタが義理の父親におにぎりを渡すシーンもとても良かった。確実に前へ進もうと努力する野ブタと、その背中を自然にポンっと押す彰。いい関係を築き始めてる。野ブタと義父の関係がハッキリしないんだけど、母親はどうしてるんだ？いないんですかね？なんかそういう描写あったっけなぁ・・・。「お母さんと結婚したからと言って、キミの父親になったわけじゃない」と言い放った義父が野ブタの学祭を見に来た理由もよく分からないんだけど、貰ったおにぎりを噛締めながら食べるのを見ると義父も後悔してるんだろうな。家庭のことも野ブタのあの性格を作り上げた一因なんだろうけど、こっちはこのままいい方向に進んでいきそうで、よかったなと。
着実に成長している彰と野ブタに比べ、修二は人気者なんだか便利に使われてるんだか微妙なところ。彰は勿論、野ブタもオリジナルキャラに近いわけで、その分肉付けしやすいということはあるんだろうけど、2人と比べるとやっぱり修二が弱い。裁縫も写真も歌もみんな修二に出来るからこそ頼まれるわけで、相当器用な子なんだな。そして忙しくても頼まれたことはキッチリやり遂げる修二は律儀だ。でも心の中では毒づいてるってのが修二なんだと思ってるんだけど、なんだかそれも怪しくなってきた。外と家では違うことを弟にはしっかり見抜かれているわけで、その上で「お兄ちゃんはいい奴だと思うよ」と弟に言わせるか。とすると、実はブラック人間ではないんだろうか。野ブタがお化け屋敷の鏡に書いた言葉「今手を繋いでいる人と出会えたのはキセキのようなかくりつなのだから、その手を離さないように」を読んだ修二がその瞬間手を繋いでいた相手は、彰でも野ブタでもマリコでもなく弟だった、1人で読んだわけじゃなかったというのが、今後、あの時のアレかぁ・・・って思うことになる気がする。原作のように苦い話にはならなそうだな。初回の母親の飛行機事故ネタとか、裁縫が得意だとクラスメイトが知ってたりだとか、毎日お弁当を作ってもらってたりだとか思わせぶりな伏線張ってるし、母親が実は死んでいて、そのせいでこんな性格になっちゃったとかそういう話になるのかなぁ。
来週もオリジナルのエピソードが中心になるみたいだし、展開が全く読めないな。
