『銭ゲバ』第5話

なんかもういろいろと凄すぎてなにがなにやらなんだけど、一番ビックリしたというか怖いと思ったのは茜の「全部知ってる(分かってる)けどそんなことはどうでもいい。それでも風太郎さんには絶対に自分を愛してもらう」宣言でした。緑さんがいきなりぶっ壊れてんのもびっくりだったけど(父親が死んだってだけじゃああまで壊れないと思うし、風太郎はやっぱこれ原作通りの展開に近いことをやらかすんだろうか)、緑さんを乗せた車椅子を押す茜の幸せそうな顔なにあれ・・・。風太郎に固執するのはお嬢様のわがままの延長線みたいなもんだと思ってたから茜がまさかそこまで屈折というか・・・イッてたことに本気で驚いたわ。多分風太郎の耳塞いだ上での本音もある意味“聞こえないフリ”をしてたんだろうな・・・それなのにあんなに可愛い笑顔で「もーっ聞かせて〜っ」って甘えてたのか・・・。三國家(三國造船)を手に入れたものの虚しさなのかやりきれなさなのかなんなのか、今まで殺してきた人間の最期がフラッシュバックするわ高みから金をばら撒きそれを拾い集める浅ましい人間どもを見て「俺は間違ってないズラ」と言い聞かせなくてはならないほど揺れはじめた風太郎が、この先この茜をどうするのか楽しみでもあり怖くもある。
前回の感想で桔平父ちゃんは風太郎よりも悪人として格上だなと書いたんだけど、引き際を心得てるあたりはさすがだなと思ったものの、息子に10億で死ねと言われてキョトンとしてるのを見て少なくとも父ちゃんにはまだ“人の心”が残ってるんだなぁと思った。この人でも息子は親を殺せないだろうという根拠なき“情”みたいなものを信じてるのかなぁって。でも「ワァーーーオゥ!」なんだけどw。
目の前にいる「息子と酒を飲むことができて嬉しい」と言う義父を殺すことにゴーを出し、自分を「友達だ」と言ってくれた男が義父を殺してくれた上にその友情を示すべく約束通り自殺してくれたおかげで掴んだ社長の座につき、そして浮かべた悪鬼のような笑顔を見て、ああ・・・風大郎は人としての最後の一線を越えちゃったんだなぁ・・・って、母親が言ってた「一場大切なのは人の心」を完全に捨てて本当に“銭ゲバ”になっちゃったんだなぁ・・・って思いました。前回までは風大郎に共感じゃないけどある種の愛情みたいなものを抱いてたんだけど、今回で愛情が憐憫に変わった気がする。もし電話があの瞬間にかかってこなかったら風大郎は義父と杯を交わしてたかもしれないし、そうなってたら風大郎の中の何かが変わっていたかもしれない。自分のために義父を殺しその罪を背負って死んでくれるほどの「友達」とほんのちょっとでも早く出会えていたなら、踏みとどまっていたかもしれない。でもそうはならなかった。それを不運と言うのは違うかもしれないけど、銭ゲバになるべく扉が次々と開いてしまい、その扉の向こうへ行くしなかない風大郎が哀れであり可哀想だなぁと。でもその扉は風太郎が自ら用意した扉なんだよね・・・。なんつーか、風太郎もうダメだなと思ったわ。あとは風太郎がどれほどカッコよく、そしてみっともなく堕ちてくれるのか見守るだけです。


それはそうと、これまでスーツなんて着たことないだろうに細身のトラッドでクラシックなスーツなんて難易度の高いものをサラっと着こなせてしまう風大郎に違和感w。当然オーダーだろうから身体に合ってて当然だろうけど、そのスーツ姿で柄本弟を追いかけるその疾走っぷりがカッコよすぎてさすがにこれは風大郎じゃないだろう(笑)と思ってしまったじゃないのw。決してカッコイイ役じゃないどころか醜い男設定のはずなのにどんどんとカッコよく見えてくるだなんて松ケン先輩ったらどれほどのポテンシャルを秘めてるんですか!?