『仮面ライダードライブ』第27話「詩島剛が戦う理由はなにか」

稲葉くん自身が持つ翳りが剛の悲壮感といい感じでマッチしてるのもあって、もがき苦しみ空回る剛ってのは悪くはないんだけど、でもこの流れこのシチュエーションでチェイスに助けられるってのは可哀想すぎる。ロイミュードを生み出したのが父親という立場は霧子だって同じだろうに、その事実を背負ってんのが弟である剛一人で、姉はそのロイミュードに入れ込んでるとかキッツイわぁ。「霧子から事情は聞いた。ここは俺に任せろ」って、剛がいっちばん言われたくない言葉だよね。なんという屈辱。
父親の名字が「蛮野」で霧子と剛が「詩島」ってことは姉弟は母親の名字を名乗ってるんだろうけど、てことは実は種違いの姉弟、つまりロイミュードの開発者が父であるという業を背負ってんのは剛だけってことかもしれないけど、多分霧子も同じ立場だよね。剛が姉ちゃんを想って秘密にしてるだけだよね。知らない、知らされてないのは霧子が悪いわけじゃないし、姉ちゃんにだけは知られたくないという剛の気持ちもわかるけど、でも何も知らないでチェイスチェイス言ってる姉ちゃんもどうかと思うし(霧子が妹だったら何も知らないことをすんなり受け入れられそうだけど、姉であり、警察官という職業についていて、さらに弟は未成年となるとなんかちょっと引っ掛かるし)、進ノ介に「俺が何を背負ってるのか何もしらないくせに!」と怒りを向ける剛もそりゃお前が誰にも言わず秘密にしてんだから進兄さんが何も知らなくて当然だろうがとしか思えないけど。
でも詩島姉弟の父親が蛮野博士=ロイミュード製作者であることを友人だったベルトさんも知ってるよね、当然。でも(剛の希望にせよ)例によって秘密にしてるってことなんだよね。
それから父親のことで進ノ介が暴走気味であることは明らかなんだから課長とベルトさんは知ってることを話してやればいいのに(進ノ介が熱血だけどクレバーであることはこれまでの付き合いでわかってんだろうから、話をすればわかるというか、却って冷静になると判断できそうなもんなのに)、これまた言わないんだよね。
なんかもうベルトさんに関してはわたしの中で不信感しかないんだけど。
あとこれは子供に「悪いおじさん」だとわからせるためにデフォルメしてるってことだと理解していても、仁良の特状課・進ノ介への絡み方が馬鹿すぎて。子供番組にこういうケチ付けるほうが馬鹿みたいだってことは承知のうえで、捜査一課長はこんなに暇じゃねーよと。ノンキャリの頂点舐めんな。
今回001が見せた洗脳テクによっていの一番に洗脳されたんだろうなーとは察することができるけど、だからってこんなに粘着質の嫌味野郎として描く必要ないでしょう。馬鹿は馬鹿でも笑える馬鹿ならいいけどこれは不快な馬鹿。演じる飯田さんはいい役者さんだけに、せっかくのいい役者さんをこんなふうにしか使えないという意味でも不快だし。こういうキャラだからこそこの先進ノ介&特状課がギャフンと言わせた時により爽快感が増す・・・ってな意図があるのかもだけど、そういう次元の不快さじゃねーんだよなぁ。



予告でみて楽しみにしてたw膝抱えて怯えるブレンさんがまさかあんな姑息な策略によるものだとは予想できませんでしたw。これをやるためにわざわざ「能見」という身分を用意して捜査会議に参加するとかまだろっこしいというかめんどくさいというか、ブレンさんらしいですねとw。


次回ついに剛が抱えるモロモロについて全て明らかになりそうだけど、チェイスが再生させようとしてる自らの記憶の中に剛にとって救いとなる真実があって、それをチェイスが伝えることで剛とチェイスが和解し、そして共闘するってな展開になったらいいな。そこでW変身なんてされちゃったらこんだけ文句書き続けておいてなんですがわたし泣いちゃうかもしれんw。