戸梶 圭太『東京ライオット』

東京ライオット

東京ライオット

ヤクザやプータロー、白昼ゾンビのごときホームレスが跋扈し、スラムと化した町綾瀬に建てられた、年収二千万以上をターゲットとした超高級大型複合マンション「ソナーレ」。住民を人間扱いしない「ソナーレ」の存在が面白くない元学生運動家の仕掛けがキッカケとなり、激安人間どもは「ソナーレ」に押し入り暴行、略奪の限りを尽くす。日本はもう人類みな平等ではないのだ。

戸梶流ゾンビ小説ですね。とりあえず、人生は金だ。金さえあれば人間でいられる。このごろ戸梶を読んでブブブブッと笑ったあとで一瞬真顔になる自分がいることに気がついた。うーん、微妙に笑えない?みたいな。ちょっと前まではデター激安人間!て笑えたのに、ていうか私大丈夫?てちょっとだけ思う自分がいたりするのだ。やだよー、そっち行きたくないよー。次から次へと登場人物が出てくる群像小説なんだけど、何かで読んだか聞いたかした“本当に世の中に必要なのは2割の人間で、どうでもいいのが6割で、どうしようもない害毒が2割”ってのを思い出した。ソナーレ住民が上の2割で、綾瀬住民が下の2割。で、この本では一番キツイ扱いの警備員やソナーレ送迎バスの運転手なんかが6割・・・だよなぁ。もう何が幸せなんだか時々わかんなくなる。うーん、なんかネガってきたぞ・・・。
東京ライオットってCOBRAの曲名でしたっけ?懐かしい。