中島 望『地獄変』

地獄変 (講談社ノベルス)

地獄変 (講談社ノベルス)

暴走族に惨殺され、ルシフェルという名のサイボーグとして蘇った14歳の少年が、地獄絵図を写実的に描くことを趣味としている元ヤクザの親分が作り出した化け物との死闘に挑む。


相変わらず、アホらしくてよろしいです。もうなんでもアリですわ。総理大臣を月に飛ばしたり、東京タワーへし折ったり、欲しいからって駆逐艦やらアパッチやら盗んだり、極めつけは、セックス中に女のおへそに突っ込んでみたくなって、やってみたら死んじゃったとか。めちゃめちゃウケル。
ルシフェルというか正義にはずっと「山鹿」って呼んで欲しかったなぁ。名前で呼ぶとなんか生々しいんだよな。身体は最強でも中身(脳)はいじめられっ子14歳だっていうギャップが売りだと思ってたんだけど、どうやら中身も着々と成長しているみたいです。
今回は、ルシフェルよりも敵キャラが濃すぎ。地獄衆の皆さんなんて悲哀そのものじゃないですか。なんか応援したくなったし、ちょっと泣けましたよ、いやマジで。
結局ボスキャラは倒せず、次回へ続く・・・っぽい終わり方だけど、続くのか?前作ではあったあとがきもないしなぁ。