『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』最終話

これまでテレビ放送されているものを見てたんだけど、どうにもこうにも我慢ができなくてTverで最終回を見てしまいました。
わたし「連ドラ」は「毎週1話ずつ」見るのが最良の視聴方法だと思ってて、あれこれ考えたり誰かと感想を言い合ったりしながら次の回を待つ1週間を過ごすことこそが連ドラの本体だと思ってるぐらいなんで悩みに悩んだんですが、欲望に負けた。

まずはフリトが回復してよかった。病院のごはんとはいえごはんを食べられるようになってよかったなフリト。

でも先生とフリト二人の食卓はどこか寂しくて、以前に戻っただけなのにやけに寂しくて。
そして三ツ矢先生は石田くんとのあれこれを思い出し、石田くんは三ツ矢先生とのあれこれを思い出す。

そのすべての回想がハイライトだった。
先生が自分のことをどう想ってくれているかを知り(アシスタントちゃんもいい子だー!)、先生の家まで必死で駆ける石田くんを迎え待ってくれているフリトを見た瞬間、彼岸が見えた。

「先生に幸せにしてもらおうなんて思ってません。先生のそばで勝手に幸せになります。だからダメですか?先生のそばにいたら」
「ええに決まっとるやろ」

わたしは屍になりました。

ここまでの三ツ矢先生だったら「ええに決まってるやん」って言うと思うんだよね。でも「ええに決まっとるやろ」

本気出した三ツ矢先生すげーな・・・・・・・・・声のトーンがこれまでとはぜんぜん違うやん・・・・・・・・・
石田くんと食べた(そしてそれを盗撮されて拡散された)キャラメルポップコーンを再現しようとするんだけどなかなかあの時の味にはならなくて「足りないのはキミかな」って、サラッとそんなこと言っちゃうかよ・・・・・・。

そして三ツ矢先生が拒絶する理由を自分なりに考えて、三ツ矢先生がどんな偏見のなかで生きてきたのかを考えて、なにより三ツ矢先生が自分(の親)のことをどれだけ考えてくれたのかを理解したうえで石田くんが出した答えが「先生のそばで勝手に幸せになります」ってのが完璧な返しすぎて、これはもうなんも言えんわな。そら「もう無理、勘弁してくれよ」となるわなと。

で、「いいところ」でこれまた完璧な仕事をする石田くんの腹に対して

「なんか食べよか。(キッチンに向かいながら)すきやで石田くん」

わたしは屍になりました(2回目)。

そんでもってなにが一番素晴らしかったかといえばフリトなのよ。
先生に会いたいと自分の足で走ってきた石田くんをフリトが迎えるところがほんとーーーーーーーーーーーーーに素晴らしい。
薫がいなくなった三ツ矢先生の10年間を共に生きてきたのはフリトで、先生の一番大切な存在はフリトであったわけだよね。
そのフリトが石田くんを待っていて、石田くんを先生の元に連れて行き、そして「ワンっ」と先生を呼んだ。
先生の一番大切な存在が石田くんを先生のそばに導いてくれたという、犬がいるドラマの描写としてこれは最高峰の名シーンだった。フリトさんあなたを神と呼ばせてください。


って、お泊りだけかと思ったら(そのパジャマ先生のよね・・・?と思いかけて思い出した。安達に似合うパジャマを買ってた黒沢のことを。まさか三ツ矢先生も石田くんが泊まることになった時用にパジャマを用意してたりして。というか薫のパジャマだったりしてえええええええ!「ちゃんと洗濯してるから」と言われて薫のパジャマを手渡される石田くんを妄想するだけで半年は生きる活力になるわ)「毎日こんな朝ごはんがいいです」って一緒に住むことになってんのかい!!
それ続編で見せろ!一緒にフリトの散歩にいく三ツ矢先生と石田くんを見せるのはもはや義務よ義務!!!。
それまで原作読んで待ってるんだからね!!!(買いました)。