『厨房のありす』第7話

うーん・・・心護もはっきりそう言ってるし横領については9割がた「冤罪」だと思うけど、心護と恋人関係でありながら晃生が女性と結婚し子供を作ったことについては「その通り」というしかないんじゃないかな。

晃生がゲイではなくバイセクシュアルで結婚相手の女性のことも心護と同じように愛していたというなら、二股じゃねーかという問題はそれとして倖生は古い言い方をすれば“愛の結晶”として生まれてきたってことになるけど、でも晃生は既に亡くなってるから確認のしようがないし、どこかから妻と子への愛を証明する何か、例えば手紙とかボイスレコーダーとかさ、そんなものが出てきたとしても、倖生はともかく晃生と結婚し子供を産んだ女性が救われることはないわけで、まあ・・・どうすることもできんわなーと。

それだけに、「誰にも望まれずに生まれたこと」に絶望している倖生がありすの祝福を受けて泣いてしまうのにはよかったなと思うと同時に胸が痛む。どんだけ辛い「誕生日」を重ねてきたんだろうってな。それは紛れもなく晃生の「罪」だと思う。

そして永瀬廉はこういう役が似合うな。朝ドラで演じた役もそうだけど、どうしようもない現実に自暴自棄気味で悩み苦しむ様がとても似合う。

しかしこれ、ドラマの着地点が見えないな。
横領が冤罪であること、ありすの母が死んだ火事について事故でないことが公になると困るのは心護のほうだという五條誠士の言い分がある以上、ありすと倖生が改めて想いを伝えあい、二人で支えあって店をやっていきますってだけじゃ終われないわけで、ありすも倖生も心護も傷つかずに終わるのは難しそうな気配でなあ・・・。