『下剋上球児』第4話

野球部の夏の県予選大会が終わったところで南雲はひっそり、つまり自分のしたことを隠したまま教師を辞めるつもりだったのに、賀門監督と南雲の卒業について話をしてた人が“わざわざ”確認したってんで、それがどの程度の規模にせよ「広まってしまいそう」だからその前に自ら・・ってことかと思いきや、現時点ではまだ誰にもそれを知られていないのに「自首します」ってことなのか。
罪を犯したことは間違いないわけで、その罪を償いたい、償わなければならないと、そのためには自首しなければならないというならばそれはわからんでもないというか当然のことだけど、でも事は南雲だけの問題じゃないわけでさ、一番「迷惑」を被るのは学校であり生徒たちなわけじゃん。現実問題2.3カ月指導した野球部のことなんかよりも南雲先生の授業を受けてた生徒たちの扱いがどうなるのかということのほうがよっぽど問題になるわけじゃん。
だからバレる前に辞めるってのは選択肢としてアリだと思うのよ。南雲は罪の意識を抱えて生きていかなければならないけど、それが南雲が背負う罪の重さってことで。

だからここで誰にもなにも言われていないのに自ら「警察に行きます」ってのは南雲のエゴだろうと思ってしまうし、ていうかそういうことなら賀門監督の知人が南雲の卒業について調べたくだりいらなくない?。卒業してないから教員免許を持ってるはずがないと聞かされた賀門監督はなにをするでもなく南雲から送られてきた手紙を握りながら「バカなことをしやがって」と言うだけって、知人の存在まるっと消去して手紙を読んで驚いてグランドにやってきて山住に「あんたは知ってたのか?」「聞いてました」「バカなことをしたもんだ」でいい話じゃん。

確かこの人って南雲が通ってた大学の職員だって言ってた気がするから、3話ラストの会話から南雲の卒業について調べてくれて無免許問題をチャラにする逆転ホームランの救済案を提示してくれるとか?なんて思いかけたけど、そんなことが現実にあり得るのかわかりませんが単位不足は間違いで卒業できますってことをこの人が調べてくれたとしても「教員免許を偽造した」ことは変わらないわけで、結局どうにもならんよね。
つまり3話のラストから「大学に確認しました」の流れは視聴者をハラハラさせるためだけの描写だと断定していいと思うけど、上手くないよねえ。どうにもならないならば球場でのあの会話の流れからなんで“わざわざ”そこまでするの?という違和感しか残らないもん。


などと思いつつ見てたらですね、孝太郎校長に付き添われたスーツ姿の南雲が「私がやらかしました」で笑ったw。
話の流れであることはわかるんだけどそこで「やらかしました」はズルいだろww。


負けたけど初めて9回まで試合ができたと喜ぶ部員たちは素直で可愛いし、日沖兄弟のやりとりはとても良かったんで、裁判でおそらく執行猶予がつくであろう南雲が義父の仕事を手伝ってるところに犬塚のおじいが連れてきた指導者とソリが合わない生徒たちがユニフォーム姿で走ってきて「やっぱり南雲先生じゃなきゃダメなんです!僕らはどんな誹謗中傷でも先生と一緒に受けます!だから僕らを指導してください!」と口々に訴え泣きながら頭を下げたりなんかしちゃったらほだされてしまいそうなわたしがいるw。