『パリピ孔明』

この作品(漫画)のことは全く知らなかったんですが、面白そうなんで見ようと思っていたのになんでだか気づいたら4話ぐらいまで放送終わってたもんでアニメは未見です。
たぶんそれは吉とでると思う。比較対象を持たない状態で見るのがあらゆる意味で正解なのではないか、と思う初回でした。

何が言いたいかというと、「面白かったぞ!」です。

メインの二人はどちらかと言わずとも苦手なんですが、設定・世界観が突飛なのでそれが気にならない。
というか森山未來を筆頭に出てくる人物がみんな特濃なので苦手とか言ってる場合じゃないって感じ。
それはつまりオーナーが森山未來じゃなかったら恐ろしいことになってそうってことなんだけど。

諸葛孔明が現代の渋谷に転生して歌手志望の若い女と出会ってプロデュースする話? ←わたしの事前知識はこの程度だったんで、最初はもっと文明や科学の進化にアタフタする孔明を描くのかと思ってたら秒でスマホ使いこなしてて笑ったし、諸葛孔明スタイルでガチでカクテルを作ってんのにはクソクソクソッ・・・!となったけど(察してくださいw)、『音楽』の描き方がまっとうで驚いた。これだけちゃんと『音楽』と向き合う画面作りならばそら森山未來を口説けるわな!とド納得。


でも、その『音楽』を担う面子がライバル役に菅原小春、憧れのスター役にアヴちゃん、オーナーとなにやら因縁がありそうなイケイケスターに関口メンディーときて、次回予告には森崎ウィンと、ドラマに登場する「アーティスト」としてはまさに異色で豪華な面々ではあるものの演技力としては果たしてどうか・・・という不安はあるし、『音楽』を題材にするとして前述の面々と比べて英子だけ音楽性が違いすぎるのも気になる。オーナーは「ちゃんとしたレーベルに所属して売り出したほうがいい」ってなことを言ってたけど、それはそうだとして「現状」が場違いすぎないか?と。
まあ英子はああいう経緯でオーナーと出会い拾われたわけで、オーナーはオーナーの世界でしか英子の面倒を見てやることはできないんだろうから誰よりもその歯がゆさを抱えているのはオーナーなのでしょうが、それにしたって「英子の歌」に特別な力、はっきり言えば「才能」があるようには思えないのはこれでいいのだろうか。
この時点で才能があるようには思えないシンガーを、諸葛孔明がいかにして音楽の世界の頂点に導くのかが見どころだから意図的にそう見せてるんですよってことならいいんだけど、でも脳みそフル回転中の演出が「煙モクモク」だからなあ・・・w。