『VIVANT』最終話

フローライトの情報を漏らしたのは誰か→ゴビの部下でした
って、この瞬間の「(漏らしたヤツは)いや誰だよ!?ゴビも含めて誰だよ!??」なガッカリ感を思えば、そのあとはワニズに悪役としての荷物を全部背負わせ、チンギス(以下バルカ警察のほとんど)が実はテントが支援する孤児院出身でしたとしてバルカでの物語を力業で着地させ(バルカの検事総長役に岡幸二郎さん!!!出演することを全く知らなかったんで文字通り飛び上がってリモコン掴んで一時停止して画面を確認して間違いなく岡姐さんだと確認して何度もリピりましたわ。この瞬間VIVANTは永久保存版となりました)、そしてベキ=乃木卓と乃木憂助親子の物語としても“表向き”は終止符を打ち、続編ありきではありますがひとまずは無難にまとめたと言っていいかな。

ワニズとの交渉の場にベキが現れ背後にどでかいテントのフラッグがバサッと下りる外連味に笑い、ボスからの別れの言葉に平伏するテント民に続き同じく平伏するチンギスにはちょっと涙腺がうるった。

結局ヤク中あがりの不倫おじさんでしかなかった小日向文世や「おかえり」要員でしかなかった二階堂ふみといった「豪華キャスト」はまさに「無駄に豪華」でしかなかったし、ドラマ(フィクション)はドラマ現実は現実だとは思えど「守るべきもの」「素晴らしいもの」として劇中で描かれるナショナリズムと現実の乖離っぷりに気持ちが「素」になる瞬間も多々あったりはし、だから「母親の敵討ちではなく別班としての任務を選んだ」憂助が実は生かしてるくせにどんな思いで「父親の身体を掻き抱いて泣いてる」んだよ?と白けてしまったし、ていうか敵として最後の最後にシークレットで投入された橋爪功がベキを見て「・・・乃木か?」と気づいたのにはいやいやいやいや絶対にわからんだろwと笑ってしまったわけで、山本を処理し、アリを追い込むために協力者を殺してたものがずいぶんマイルドな話になっちゃったなとは思うけど、まあ新庄が単なる尾行がヘタクソすぎるポンコツ捜査官でなくてよかったよ。うん。


で、乃木に新たな任務が与えられるところで終わったわけですが、わたしは一緒に日本に戻るって言ったのに黒須に守り刀を預けたことが気になるのよね。
別に一緒に戻って来たっていいだろうにわざわざそんなシーンを入れて黒須をバルカに留め置いたのは続編もしくは続編前のSPでは黒須が主人公になるからだというのがわたしの解釈なんだけど(単にスケジュールの都合だろうというわたしのなかのFの声は聞こえない。聞こえないったら聞こえない)、窮地に陥った黒須の前に現れたのは・・・海外逃亡キメたあとモニターを卒業して新・テントの幹部となった新庄だった!に期待してます。どーーーーーーーーしても黒須と新庄が組むことを諦められない。