彩が太郎にアビゲイル騎士団に入信した経緯を語る、というだけの回でしたが、『彩目線の話』だけあってそれは彩に同情こそすれ批判できるような話ではなかったけど、教団から「離れた」という表現をはじめ曖昧な表現がなくはないのにアッサリではないのでしょうがそこはすでに惚れてしまっている弱みか彩を受け入れてしまう太郎にミステリ作家としてそれでいいのか!?と思ったら、太郎に抱きしめられながら例の写真が目に入り驚いた次の瞬間彩が浮かべた笑顔はなんだよ・・・なんなんだよこえーよ!。
こわいと言えばアビゲイル騎士団の弁護士の人なんだけどさ、社員たちのまえでクソ社長に嘲笑されたあとで「果物の名前を使って適当に言いました」なんて言われたら心を許す、いや心を奪われてもおかしくないと思わされてしまうことがこわい。
彩が初めてアビゲイルに接触したときの信者たちとの“気の置けないやり取り”も(信者たちはそのつもりはないけど)この弁護士の仕込みというか話術だろうし、この弁護士を抱えているというだけでアビゲイル騎士団の不気味さが増すんだけど、浜田信也さんやはり巧い。それを言うなら相変わらずクズをやらせたらいい仕事する久保田悠来も!。
そしてさんかくでアビゲイルの話になったときに(太郎はなんで勘介に相談しちゃうんだろうね。一番相談しちゃダメなタイプだと思うんだけど)、それぞれありきたりなことを好き勝手言うなかで賢作さんだけはアビゲイル騎士団を擁護とまではいかずとも悪く言わなかったことが引っかかるんだよな。
事件のことも逮捕されたのは「教祖と幹部三人だけだ」とハッキリ記憶してるみたいだし、近しい人間がアビゲイルの関係者だったりするんじゃないか?。
と考える一方で、でもハヤブサという集落のなかに彩と賢作の知人の二人もアビゲイル関係者がいるってのもどうかと思うんで(アビゲイル騎士団という新興宗教がどれほどの信者数だったのかにもよるけど)(ていうか逆にハヤブサの半数以上が事件後に入信した者も含めて信者でしたというホラー展開だったりしてね)、考えすぎかなとも思う。
消防団のなかで今のところ唯一「放火された家」であることだし、賢作にはなにかあるとは思うんだけど。