『ラストマン-全盲の捜査官-』第8話

なんかちょっとごちゃついてて理解が追い付かなかったんだけど、保育園の送迎バス内で子供が亡くなったという事実がまずあって、その時バスの運転手をしていたのが「清水拓海」という男性であることが判明し、たまたま近くで生活していた同性同名の「清水拓海」が運転手と間違えられネットリンチに遭い、その後家族が死んだと。
でも「真実」は心臓疾患のある子がバス内でかくれんぼをしていて体調が悪化したことによる「病死」であり、園は亡くなった子供と家族のプライバシーを守るためにそのことを公表しなかったってことであってます?。
で、間違えられた「清水拓海」は運転手の「清水拓海」を公開処刑するためにバスジャックしたものの、実は運転手の清水拓海は完全なる「無実」で、間違えられた清水拓海もまた自分を好き勝手叩きまくってたやつらと“同じ”でしたと。

後味悪いな。
ていうか運転手の清水拓海はもう一度言うけどなんら悪くなくて、それなのに同性同名ですらそれほどひどい目に遭ったというならば運転手の清水拓海はどれほどの誹謗中傷を受けたんだよって話なのに、それでも高速バスの運転手として働いてるところをまたバスジャックなんてものに巻き込まれて、この人の人生って一体・・・と思わずにはいられない。

あとまあモチーフとする事件のセレクトもちょっとね・・・。
やりたかったことは“ネットの暴走によって犯人にされてしまった無関係の人間”の話だと思うんだけど、バスのなかに置き去りにされてしまった子供の話はまだ「ドラマ」にするには早いように思う。
それどころか復讐の手段として「バスジャック」という派手なエピソードにするために、逆算して「置き去り事故」をモチーフにしたのかと勘ぐってしまうけど(だって「保育園のバスの運転手」と報道されているのになんで同性同名の従業員がいる「印刷所」に実害が及ぶのさって話じゃん?)、そういう扱いをしていい類の事故じゃないだろうと。


などと言いつつ、カメラの向こうにいるネット民を煽るきょものアップの周りに草生やしまくってるツイートが次々に表示される演出のダサさに白目ったものの「永瀬廉に逮捕される京本大我」はとても良いものでした。
きょもの犯人は怒鳴っても耳が心地いい。