『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』第8話

え?ちょっとまってちょっとまってちょっとまって???
戻るか戻らないかでごちゃごちゃやってるところにウェンツと金髪がつっこんできて萱島を突き飛ばして5号車に転がり込んでたけど、どういう経緯でどこまで知ってのことか知らんけどとにかく「戻れるかもしれないらしい」と知って慌てて駆け付けてきたって感じだよな?。
つまり、6号車の乗客に「戻れるかもしれない」という説明はされてないってことだよな?。説明されてたんならウェンツがあんなに慌ててやってくるはずがないし、「戻れるなら戻る」と決断したのがウェンツと金髪の二人だけってこともないだろう。

つまり、つまりですね?5号車の乗客は6号車の乗客に黙って「自分たちだけ戻るつもりだった」ってことなんだよね?。

引くわ。

襲撃されて大乱闘なんてことがあって、萱島が勝負に勝ちもろもろの利権を得たことで6号車と交流する必要がなくなったんで現在は完全に没交渉ですってことなんだろうけど、だからといって自分たちだけ帰りましょうってそんな話ある?。
白浜と萱島がお互い目を真っ赤にしながら帰る残ると言い合ってたけど、6号車の乗客まるっと置いていくつもりだったんなら萱島が一人残る必要などないだろう。だって「この世界」には「6号車の乗客が残る」んだから。

埋もれてる電線を見つけて辿っていったら変電所がありましたはいいとしてブレーカー入れたら電気が点きましたっていやどこで「発電」してんのさ?とか、ミーポはあの勢いで吸い込まれたってのに電車にコイル巻いて通電したからなのか今回はモヤモヤした煙みたいなものが自ら電車に向かってやってきてそのモヤモヤはワームホールの一部なんだろうに手で振り払えたとか、これまでにも増してトンチキつっこみ描写がありまくりだったけど、6号車の乗客を見捨てて自分たちだけ帰る(どう見ても両車両の人間が全員乗ってるようには人数的に見えなかったし、チンピラ三人組やハギーの山本は確実に乗ってないだろ)という鬼畜展開で笑えるものも笑えなくなる。
白浜は戻った人たちは一生「萱島さんはどうしてるかな」「なんで一緒に帰らなかったのか」と後悔し続けることになると訴えたけど、嘘つきで監禁野郎だとしてもハギー山本のことは「どうしてるかな?」と考えたりはしないんですかね?。

ってここなのよ。萱島を筆頭に5号車の乗客たちが6号車のことを気に掛けないのはわからなくはないんだよ。前述の理由に加えて加藤が刺されたり畑野が監禁されたり荷物奪われたりしてるし、なにより人を殺してるわけだから関わりたくないと思う気持ちはわからなくはないの。でも白浜だけはそれじゃイカンと思うんだけど。

まあ「えびちゃん」がアレコレ協力してくれてるわけだし5号車が話さずともえびちゃんがしっかり説明してくれてるんだろうし、画面では確認できなかったけど6号車の大半も戻ってきてることが次回で判明するんだろうけどさ、なんでそういうところを端折るのかなとは思う。


それはそうと萱島を電車に押し込みドアを閉める田中はカッコよかった。
閉まるドアの向こうに見える田中の顔がだんだん見えなくなっていくのは間違いなくこのドラマのハイライトだった。
そしてしっかり2023年に戻った(んだよな?あの刑事たちが駅にいたんだから)ミーポなのに、拾われただけで特に事態が動いたわけじゃないっぽくて切ない。
こんなことならミーポは田中のそばにいてあげてほしかったよ(いや今回の田中が比較的“マトモ”だったのはミーポがいなくなったショックで正気に戻ったからかもしれんけど)。