『ラストマン-全盲の捜査官-』第4話

今田美桜ちゃん演じる吾妻のメイン回だけあってか、今回の話はこれまでで一番見応えがあったなー。
吾妻が皆実に対して「特別な感情」を抱いているであろうことは最初から描かれていたけど、その理由が明らかになるに際して皆実にとっても吾妻は「特別な存在」であったってのがドラマとしてとても良かった。
大泉の「モノマネ」もついにやりやがったしなw。

事件のほうも、被害者が外務省のキャリア官僚やら議員秘書やら弁護士やらだもんでエリートを狙ったテロなのでは?→痴漢グループでしたー!というクソさはあれ事件自体はシンプルだけど「痴漢の罪を着せられて死んだ婚約者の復讐をしてたのに実は痴漢グループの一員でした」という前回の「黒幕は妻でした」の上をいくブラックなオチでこちらも良かった。

いや気持ち的には「良かった」と言えるようなものではないんだけど、毒針スタンプで刺したと思って出頭してきた女子高生の苦しみや、冤罪被害者の会に入ってたぐらいだから夫は冤罪だと信じてたのにバリバリ痴漢でしたと判明してしまった妻の気持ち、さらに言えば相手のことを思って “事実”を言わずにいたのにそのせいで息子の婚約者が復讐殺人をやってしまった親も心理的ダメージ喰らうだろうし、表に出ずとも多くの人を苦しめる「痴漢は重罪」という話だったと思うので。
でも現実には前野朋哉のように性懲りもなく繰り返すクズ痴漢がいるし、現状ではそこまでの罪には問えないんだよね。痴漢常習犯はチンコと両手を切り落とす(プラス両目を抉っていいと思うけどそこまでいくなら死刑でいいだろとなるんで)ぐらいの刑を与えるべきだとわたしは思うけど。


という話のラストに「あ、虹!」「歌いますか?」という遊びを持ってくるところがこのドラマの持ち味なんだろうな。いい意味での軽さ。
そしてその軽さが今期の日9と月9の明暗を分けた理由のひとつなのだろう。