『大病院占拠』第9話

レベル4のウイルスを研究する施設の建築には住民が反対するからと秘密裡に総合病院の地下に研究施設を作ったことは大問題だし、研究員たちに過酷な労働を強いてたことも問題ではあるんだけどさ、誤って研究試料をぶちまけちゃったとしてそれが「ウイルス」であることぐらいわかってんだから「ホテル」などという不特定多数の人間が集まるところに帰ろうとするなよと思うんだけど。
隠匿されてる施設とはいえ病院の地下なんだし体調が悪いならその場から動かずまずは自主隔離していれば二人を感染させることはなかったわけで、そもそも加賀兄弟の弟が悪くないか?と、最も「悪い」のはP2計画の運用者たちであることは間違いないし、疲労が理由でミスを犯してしまったことも仕方がないことだけど、その後の「判断」を誤りウイルスを研究してる者としてやってはならないことをしたのは加賀兄弟の弟・大輝だよね?と思うわたしは人でなしかな?。

これがさ、ウイルス研究をしてると知らされてなかったとか、ウイルスはウイルスでもそこまで危険なものではないと思わされていたとかならまた話は違うんだけど、兄ちゃんたちとの電話の内容からして理解はしてたと思うんだよね。危険なものでなければ病院関係者すら存在を知らない地下施設なんかで研究しないわけで。
(しかしこのハイドラウイルスなるものの感染力ってどの程度なんだろうな?。大輝は防護服を着ることなく仕事してたし、感染した3人の遺体をホテルから運び出す病院長も普通の格好してたし、交通事故に偽装した2人の遺体は通常の流れで荼毘に付されたんだろうけど感染者は出てないわけでしょ?。感染したら致死率は高いけどウイルスを直接体内に入れるでもしなけりゃ感染はしないってところか?)

でもまあ大輝も同じ「犠牲者」だと、完全に巻き込まれただけの日向聡介と山城琴音の遺族が認めてくれたんならそこはそれでいいんだけどさ、そういう話になるならば“ドラッグパーティに参加して死んだ娘の復讐”をしてた緑鬼とは一体・・・。
ひとりだけ「動機」が違うからさっさと素顔を晒したんだなってことが今なら解るけど(今思い出したけどたしかロリコン清掃員もいたよね?。まずはロリコンとタレント医師という「ネタ」で衆目を集める計画だったのかな)、緑鬼が青鬼たちと「繋がった」経緯が知りたい。

それからP2計画とはなんぞや?が明らかになった瞬間から和泉の様子がおかしい理由も気になる。
愛する人とお腹のなかに宿った命が奪われたから紫鬼となった相模が「和泉には理解できるはず」と言ってたから和泉も大切な存在を亡くしていて、それは「プレミアム・パナケイア号」で発生した新型ステルウイルスが理由だと予想するけど、でもだとしたらそれが誰にも知られてないってことはないだろうから駿河か志摩あたりが「和泉管理官って確か・・・」と気づきそうなもんだよなー。

そんな和泉に代わって指揮を取ることになった丹波管理官が最終回でどんな活躍を見せてくれるのか楽しみなんだけど、真飛聖さんと明日海りおさんという元宝塚花組トップスターのお二人によるバトルの2回戦にも期待したい。