『どうする家康』第6回「続・瀬名奪還作戦」

「どうする家康」のラストがどこなのか(どこまでを描くつもりなのか)知らないのでこの作品の今川氏真が「江戸城に入り浸る氏真くん」になるのかわかりませんしここから蹴鞠マスターになるとも今のところは思えませんが、それでも氏真にも同情の余地がある、としておきたいためなのだろうか、今更だけどなんで寿桂尼いないんだろう。
寿桂尼の存在がないがためにひとりぼっちの氏真がちょっとばっかり哀れに思えるわけで、それが狙いなのだとしたらわたしはまんまと乗せられてしまっている。

あとさあ、これはうっすら思ってたけど気づかないフリしてたんですけどね、山田裕貴杉野遥亮が並んでそこに有村架純が加わると松本潤との作画の違いが思いのほか際立ちますね・・・。

先日放送された対談番組で山田裕貴と間宮祥太郎と岡山天音が確か「一つ上の世代」という表現で「小栗旬」の名前を出してたんだけど、まさに「世代が違う」感が思ったよりも画面に出ちゃってて、家康と忠勝・榊原の年齢差を踏まえるとこの世代の違い感によって元康の「若作り」がイタさになってしまっているし、なんなら一人だけ画面から浮いてる感すらあるんだよな。
誇りと狂気と孤独を背負う溝端淳平の氏真がなまじイイこともあって余計に主人公が好きになれない。好きになれないって言っちゃった。

あとこの流れで書くけどゾンビ服部党、わたし今舞台対策でキングダムの漫画とアニメを再履修してるんもんでこれ「山の民」じゃん!となりました。
服部党のこと所謂「忍者」だと思って見てたんで、いくら今までこれと言った仕事を与えられることなく在野で日々生き抜くことに精いっぱいであったとしてもここまで野蛮人にせずとも・・・と思うところがあったりしたんだけど「山の民」みたいなものだと思えば死んだふりからの高速壁登りもぜんぜんイケるわ!。


しかしここからどう家康が瀬名と信康を殺す史実に繋げるんだろうなー。母から娘への「最期の助言」がその時発動するであろうことは明らかなんで、まあ瀬名がそう「決める」んだろうけど、2話使って奪還した瀬名の「この先」を知ってるとなんとも言えない気持ちになってしまうのだが、伊賀と甲賀が功を争う隙に自害をキメた野間口鵜殿の好演を含め『服部党・世代交代の回』としては面白かったです。