『女神の教室~リーガル青春白書~』第6話

面白くないというわけではないんだけど、なーんかしっくりこないなーという感じをずっと抱きつつここまで見続けているわけなんですが、今回でようやくわたしのなかにある違和感の理由が解った気がする。
『主役』である柊木雫は法律家としてこの先どうするつもりなのか、どうしたいのか、それが全く分からないからなんじゃないかな。

底辺ロースクール出身ながら裁判官という職に就いていたものの“効率の悪さ(を改善しようとする姿勢がないこと)”を理由に出身校であるロースクールで講師をやれと、云わば左遷されたところからドラマはスタートし、そのままぬるっとロースクールの教師として生徒たちと向き合い続け、今ではいっぱしの「先生」になってるけど、このまま雫がこのロースクールで先生として勤務し続けるというならば「司法試験に合格するための効率的な学習」を信条とする藍井と「実務経験をもとに法律家としての考え方を学ぶ」ことを推奨する柊木はこのロースクールの「両輪」として司法試験合格率を上げるという成果に繋がるのではないかと、そしてそれはミッチー学院長の狙いなのだろうと、そんな予想ができるけど、繰り返すけどいずれ裁判官に戻るつもりなのか、それともこのままロースクールの講師を続けてもいいと思っているのか、雫のスタンスが不明だから落ち着かないのだなと。

ってところで、メイン生徒たちが被った「イタズラ」の理由が自分にあることを、かつて裁判官として「相手の気持ちに寄り添ってかけた何気ない一言」が相手(被告)を酷く傷つけ、その悪意が生徒たちを巻き込み自分に向けられたという一連のイタズラ事件の「真相」を知った雫はどうするのかと、「相手の気持ちに寄り添う」という雫の法律家としての信念がこういう形で「問われる」ことになるのかと、ようやっとドラマの骨格がしっかり見えた

・・・と思ったのに、crowと名乗り雫に悪意を向けていた「犯人」が自殺しましたってなにそれ。

この結末を雫はどう受け止め、そして生徒たちにどう伝え教えるのかってな話になるんだろうけど、本当に雫のせい(とあえて言う)で津山なる男が死んだということになるならば、雫がどう考えなにを言おうが「いや人一人死んでんねんで?」ってことになっちゃうでしょうよ。
雫が信念を曲げずに法律家であり続けるためには津山との「和解」が必要なんじゃないの?。死んだらそれは絶対に叶わないんだけど。
crowが最後にアップした写真の意味を恐らく生徒たちとともに藍井が突き止めて、それによって雫もまたなんらかの「答え」を見つけるってなところかなと予想するけど、相手が死んでしまっている以上それは結局都合のいい「解釈」でしかないもんな。

ていうかこの写真って風見刑事が誰かを見舞ってた病院だと思うんだけど、入院患者が風見とどういう関係であるにせよここで初めの頃に風見が病院長になんかの相談?してた件と繋がるのだろうか。
だとしたら津山という男は単なる“柊木雫という若い女に歪んだ憎悪を抱いている元被告”ではなくなるし、この枝への興味が俄然増すけど、でもそれ学生たちには関係ないっちゃないよな。


それはそうと、藍井塾に入れなかった(どころか天野さんに「負けた」)ことで再び闇落ちターンになるのだろうと思い込んでた真中が闇落ちどころか希望の光を与える天使状態で笑ってしまったんだけど(元はこういう人間なんだろうけどだとしたら当初見せてた「悪い顔」はなんだったのかと。外資に落ちたショックで性格歪んだにしちゃ悪すぎだったじゃんw)、メイン生徒以外も雫の授業に参加して雫のアドバイスが掛かれた解答用紙を掲げてニッコリ!という気持ち悪すぎる光景は真中くんの光パワーに影響されたってことで納得しますわ。