『Get Ready!』第6話

エースのケーキ屋の常連JKはいずれ「患者」になるんだろうと、大半の視聴者が予想してただろうしそのなかにわたしも含まれるんで“父親のオペを依頼する”つまり“親の生死を決める”という立場になるってのは予想外の展開と言っていいと思うんだけど、なにもなければ(ただ余命宣告を受けただけなら)迷うことなく「オペしてください」となるだろうわけで、だからそこになにがしかの障害・問題があるのは作劇として当然なんだけど「暴力」はねーわ。

どんな事情があろうが娘に手を挙げるような親は助ける必要などない。身体が思うようにならなくなったという自己都合で日常的に他人に暴力を振るうような人間は別の理由で思うようにいかなくなったらきっとまた暴力を振るうって。その時「あの時オペしなければ」と思っても遅い。

そしてそんな選択を娘だからってまだ親の養育下にある未成年の子供にさせるのはあまりにも酷だろう。

もう一度言うけどこの先再び父親の暴力が娘に向けられた時(右手はともかく糖尿病のほうは足の血栓を外部衝撃で砕くという対処療法を行っただけであって糖尿病そのものを治したわけじゃないからまた悪化する可能性はあると思うし、糖尿病になった理由が「パティシエ」という職にあるのだとしたらその可能性は更に高まるわけで、かといって身体のためにパティシエでいられなくなったりしたらやっぱりメンタル病むでしょこの父親)、「あの時父親を生かすことを選んだ自分が悪いんだから」と思うとしても、「あの時見殺しにすればよかった」と思うとしても、娘にとっては不幸でしかないだろう。

ていうか女子高生がリーズナブルではなさそうなケーキをしょっちゅう買ってて、それを店先で飲み物もなしに食べるという不自然というか違和感を覚える描写は「父親が有名パティシエ」であり「あの家では食べられないから」ってことで納得したんだけど、それがわかったら今度は父親が自分に暴力を振るう理由を理解していながら(してるよな?)自分より結構年上のパティシエに恋愛感情を抱き直球でアピるという「水面ちゃん」の行動がちょっと怖くなってきたんだけど・・・。
暴力親父になる前の、自分のためにケーキを作ってくれる優しかったころの父親を狭佐間さんに投影してたんですよってことならまあ解るんで、そんな説明が次回であるといいんだけど・・・


とか思いながらも今回のモニターカメラに向かっての「ゲッレディ」には「ンフフ」と声を出して笑ってしまったw。