『六本木クラス』第4話

まあそうだろうとは思ってましたが、早乙女太一の龍河の出番が少ないとつまらんな。
だって「六本木居酒屋物語」に興味ないもんな。

葵の指摘はすべて当たり前というか、そんなことすら気づかない、思い至らないとかお前はこれまで何を学んでいたのかと主人公に聞きたい。
ていうか飲食店チェーンを経営している会社に勤めていた父親がそのノウハウを生かして退職後に居酒屋を開こうとしていたわけだけど、父親は料理人として働いていたわけでなし、肝心の「料理」はどうするつもりだったんだろうな?。
おそらく自分で作る、自分の料理と酒を愉しんでもらう店を開くつもりだったのでしょうが、「二代目」を名乗るならば料理を作るのは主人公じゃないのかと。
確か父と息子で食卓囲んで「料理の腕を上げたな」的なことを言うシーンがあったから二人で料理を作って接客するのだろうと思った記憶があるけど、ド素人が料理を作るカジュアル居酒屋のどこに「父親の跡を継ぐ」要素があるのかと。
と思ったけど父親も新も(料理は)ド素人だった(笑)。

葵は新を「社長」と呼ぶけど、居酒屋を1店舗経営してるぐらいで社長って違和感でしかないんだけど(普通「店長」か「オーナー」って呼ばない?)新の動機・目的は長屋ホールディングスを越えることにあるわけだから長屋茂と「対等」な立場にならなければいけないわけで、ゆえに「社長」ってことなのでしょうが、資金繰りのこととか店を経営するための勉強はしたみたいだけど料理の質とか接客とか店の内装とか、そこいらへんについてはテキトーって、飲食店経営舐めんなって話。

まあ、元々居酒屋をやるのは父親の夢であり、警察官になる夢を失い高校も退学になってやることないから手伝うわってな話だったわけで、今店をやってるのも(父親の想いを受け継ぐことも含めて)復讐のためだから、味や接客なんてところで特別な努力をせずとも真面目にやるだけで大丈夫だろうとでも思ってるのでしょうし、今は長屋の足元にも及ばない、葵の指摘をバカ面下げて聞いてるだけの男が「ここ」から長屋のところまで駆け上っていくドラマだってことは理解してるけど、「人の良さ」だけで生き抜けるほど六本木の飲食業界は甘くないんじゃないですかね?と思うけどね。知らんけど。

しかし原作にあることとはいえ(そこは疑ってない)、昼日中にビンタという暴力を振るうヒロインってどうなんだろうな・・・。
主人公もそうだけどさ、怒りという感情が暴力という手段に直結する人間って厭だなというか、どれだけ人が良いんです描写があっても信用しきれないなと思うんだけど、それはそうとして新にキスしようとした優香の口をガッと抑えて「ディフェーンス」するのは笑ったw。

これも原作通りなのでしょうが、トランスジェンダーであることを知られたことでりくの仕事の質が下がるってのがよくわからなかったんだけど(トランスジェンダーだと知られてしまう→職場にいられなくなることを繰り返し、その経験からどうせ今回も同じだろうと思ったのだろうとかさ、そういう想像はできるけど)、トランスジェンダーであることについてはカミングアウト以降一切触れずに「味」を追求させることでりくの居場所を確固たるものにしてやるというこの描き方はよかった。最後に葵が「りく」と名を呼び「同性」として「黒髪のほうが似合うんじゃない」とアドバイスしてやるところも。