『リバーサルオーケストラ』第4話

前回、中学生の演奏会のゲスト扱いとはいえほぼほぼ満員の観客の前で素晴らしい演奏ができてスタオベブラボーを貰ってしまって、ドラマのクライマックスになるであろうこけら落とし公演は観客数はもっと増えるだろうし曲のレベルもグッと上がるのだとしても(そこに初音と、もしかしたら朝陽の「物語」があるのだとしても)、画的には同じようなものになってしまうのではないか?と思ったら、高階フィルと「勝負」するなんて安易な図式になっててガッカリだし(現実問題オーケストラによって楽器の内訳が違うだろうからそれぞれセッティングする必要があるだろうし、2つのオーケストラが共演ではなくバンドで言うとツーマンするなんてことはあるのだろうか?)(ていうかタダの一市議が市のホールとプロオケのフランチャイズ契約なんぞを独断で決めていいわけないだろってのはそれとして、ツダカン市議は市長の座を奪おうという野望があるのはわかるけど、常盤市長のほうは売られた喧嘩を買ってしまう“タチ”ってだけってことでいいのか?だとしたら完全に玉響は市長のノリに振り回されてるってことになっちゃうけどいいのか?・・・・・・生瀬さんだからいいのか(笑))、みどりさんはなぜ芸術には一ミリも興味ないであろう価値観ゴリゴリの男と結婚したんだろうという疑問はあるけど(この手の男は妊娠するまでは渋々働くことを許したとしても母となるからには仕事はやめろ、家庭を守り子育てをしっかりしろ(もちろんワンオペ)、挙句なにかあるたびに「誰の稼ぎで食わせてもらってると思ってんだ」と言うって相場が決まってるもんなのに、パートぐらならまだしもプロオケに所属するなどということをよく許してくれたな?とも思うし)、『演奏』を聞くとそういうちょとした疑問とか不満は吹っ飛んじゃうんだよな。

みどりさんと娘が思うように生きられない(そのための選択をできない)のは繰り返すけど価値観ゴリゴリの父親の圧力によるところなわけで、だから問題を「解決」しようとするなら父親の価値観、考え方にメスを入れる必要があるわけだよね。
だけどこのドラマはそこに手を突っ込むことはしない。父親のことは放っておいて「娘はどうしたいのか」「みどりさんはどうしたいのか」、好きなことをやるために進学することを半ばあきらめてしまっている娘と母にまずは「自分の意志を伝える勇気」を持たせることに焦点を絞る。相手ではなく『自分が』一歩踏み出すことを描く。
そのために母と娘を「音楽」で繋ぎ、「音楽」が二人の心に火を灯す。

『演奏』を聞くと諸々が吹っ飛ぶと書いたけど、今回なんてわたし思わず泣いちゃったもんな。
泣きながら タラララ~\ジャンッ/←これで伝わるかな?サビのところで左上のパーカッションを見上げながら左手を上げる朝陽(の指揮)を左斜め下から煽るショットがカッコよすぎて何度もリピりましたわ。ええリピりましたとも。指揮者役が嫌いだから見ないつもりだったと書いたのはどこの誰でしたっけね?。

演奏後、楽団員に拍手を送ったあとバリ笑顔でガッツポーズしてたのはあれ頑張って編曲したのがバッチリ嵌ってヤッター!のガッツポーズだよね。やだ常磐さんかーわーいーいー!(←早くもこの域に達してます。光速切り替えは特技です)。
でもラストで登場したお久しぶりの相武ちゃん!に頭わしゃわしゃされてても別になんとも思わないんだよな。「楽譜を見せろ」「帰れ」とか初音とギャーギャー言い合ってんのもピクリともしない。
それならバリバリ闇抱えてるっぽい「彰ちゃん」のほうがよっぽど興味あるから(こういうヤツだという設定なら永山絢斗もまあアリかな)まあ今のところはそんな感じです。