『プリズム』第6話

耕太郎の急病に対してなにも出来なかった、なにもさせてもらえなかった信爾が、そのあと耕太郎の「元妻」に対し容体をしたためた葉書を毎日送ってるという描写があって、そこにあるのは「人間性」だよなと、人としてどれだけ相手を思いやることが出来るのかって話でさ、そこに男も女も関係ない。
耕太郎が妻子を捨てることになってでも寄り添いたかったのは信爾が「そういう人間」だからだろう。
梨沙子もそこを理解したから歩み寄ることができたんだろうし。

で、このドラマが描こうとしているものはなんなんだろう?となるんだよなー。

会社を守るための嘘だった「結婚話」を本当のことにしようってことになり、次回は両家の顔合わせとなるらしいけど、相手側の両親が離婚してると知ってるのに父親母親揃ってその場に来いと強要(にしか見えない)するとか、耕太郎の「性癖」がバレて騒動になるのがミエミエで、その前フリとしての耕太郎のHPに「この建築家ゲイなんでしょ~」ってな書き込みがあるという描写もあわせて前時代的な描写過ぎて、マジでなにを描こうとしてるのかわからない。
息子が同性の講師と付き合ってると知り強引に別れさせる父親はまあわからんでもないし、息子にそんな過去があるとなれば息子の結婚相手の父親が離婚して同性のパートナーと暮らしてることを知ったら冷静じゃいられないであろうこともわかるとしても、建築家がゲイだからってなんなのかと。なんかマズいことあんのかと。

ていうか、一番わからないのは陸の「ほんとうの気持ち」なんだよな。
皐月を大切に思ってることは確かだろうし、ほんとに皐月と結婚したいと思ってるのならばドラマとしては耕太郎と梨沙子のことも含めて陸の父親に認めてもらう、もしくは諦めてもらえばいいってことになると思うんだよね。そこが落としどころになるだろうと。
でもきっとそうはならない。ここから陸は迷う。揺れるよな、ぜったい。

と思って公式を見たら、次回は陸の父が7年前に送られてきた悠さんからの手紙を陸に見せて、陸が泣いて、そんな陸を皐月が見ちゃって、悠さんもまた「閉じ込めていた思いが・・・」なんですって。
陸の父ちゃん何がしたいねんマジで!。