『空白を満たしなさい』第3話

阿部サダヲ演じる佐伯の言葉にズルズルと引っ張られているわたしがいて、あーこれ平野啓一郎の作品を読むときのヤバいやつー
ただでさえ引きずられるのに語ってるのが阿部サダヲとなると耳からダイレクトで頭に侵入してくるからさらにメンタルやばいやつー

と思ったら、佐伯は主人公の「死んだ父です」ってマジかー!!!

マスコミの取材も来てるぐらいだし、ちゃんと身分チェックも行われていたので復生者の会に入り込むのはそれなりに難しそうなのに、徹生が見てる“幻覚”のほうの佐伯かと思ったら円卓に座り復生者たちに議論を吹っ掛けてるということはこの場の佐伯は“実在”してるということになろうわけで、となれば佐伯もまた復生者なのではないか?と、妻から自分の死後に佐伯が接触してきたと聞かされ徹生は佐伯を「殺してなかった」と思ってるけど、実はやっぱり殺してたと(徹生の場合は死後3年経って復生したけど死から復生までの時間には個人差があって、佐伯は死後時を置かずして復生したと)か?なんて思ってたんだけど、そのセンは全く浮かばなかった。

ていうかもうなにがなにやら。徹生の記憶では鳩を殺してたのは佐伯なのに、佐伯が言うにはそれをしてたのは徹生のほうだとか、徹生はやっぱり自殺してたようだとか、ついでに言うと水死したという男は未だにテレビに海が映ってるのを見るだけでパニックになったりすると言いながらバスの窓の向こうに広大な海が広がってたりと、もはや何を信じていいのかわからない状態だし、佐伯が徹生の父親ってのはさすがに嘘だとは思うんだけど、復生者の会のシンボルみたいな女の子にはヤバイ母親がついてて、徹生の妻もまた母親との関係に問題があって洗脳状態崖っぷちみたいだし、このまま見続けた先になにがあるのか怖すぎる。でも見たい。怖いものをみたい。