『空白を満たしなさい』

柄本佑鈴木杏阿部サダヲの名前だけであたりまえに予約を入れたんですが、お三方が出るということだけしか知らずに見たので、とりあえず混乱した。

柄本佑演じる土屋が「復生者」なる存在で、その者が現れた際の対処システムは確立されていて、役人らしき担当者が事務手続きをササっと済ませる、という世界観設定に三崎亜紀さんの小説みたいだなーと思い、渡辺いっけい萩原聖人と脇も手堅い(癖の強さに統一感がある)ところに安心感を覚えつつ、土屋の死因は転落による事故死とされているものの自殺だと思われていて、でも土屋にはその自覚はなく、自分が妻子を置いて自殺するとは思えず、自分が死んだほんとうの理由、殺されたのであればその真相を追うドラマなのかなーと思ったところで阿部サダヲが登場し、阿部サダヲ演じる佐伯と土屋が生前どんな関係であったのかが土屋目線(土屋の記憶)で描かれ、これはなんだかんだで土屋が求める「真相」を佐伯が教えてくれることになるのかと思いきや、佐伯が「私の遺伝子を奥さんの遺伝子と結合させてください」とか気持ち悪いことを言い出して、土屋が佐伯の首を絞めて殺した?で次回へ続くってなんだこのドラマ・・・薄気味悪い・・・・・・と思ったところで「原作・平野啓一郎」の文字が目に入り、ストンと納得。

原作は未読ですが、真相を追求するとか家族の再生とか、そういうドラマではないことは理解しました。

佐伯は精神的に壊れかけてる土屋が生み出した妄想なのかと思ったら、土屋の妻となにがしかの「関係」があったってことはこの人実在人物なのか・・・怖いな。