『初恋の悪魔』

掴みどころのない初回、という印象です。文字通りどこをとっかかりにして掴めばいいかまだ分からないという意味で。

というかこれはわたしが悪いんだけど、石子と羽男と空白を満たしなさいとこのドラマを続けてみたせいで「キャラの濃さ」に胸やけがしそう・・・。ついでにまさかの「小鳥さん」被りだし。

個性的なレギュラー陣が事件の「中」に入って捜査・推理をするという設定からネメシスとの類似性を感じますが、事件の内容(質)は大差なくても見せ方、模型を作り“第三の眼”を使ってそのなかに入り込む演出はこちらのほうが「見て愉しい」し、太賀の兄貴の死という縦軸もその兄貴が毎熊さんとなると気になるに決まってるわけで、引き続き見続けてみようと思わせるものはあるけど(一番気になることは英明さん演じる署長が太賀の馬淵悠日(なんでこんな妙ちくりんな名前なんだろう。太賀だけじゃないけど)とコソコソ話するときにいつも倉庫だか資料室だかに籠って話すこと。署長なんだから自分の部屋あるだろうし、そこに総務課の職員が出入りしてもそんなにおかしいことじゃないだろう、というか署長が倉庫だか資料室だかに出入りするほうが目立ちそうなもんじゃない?)、佐久間由衣ちゃん周りが好みではないんだよな・・・。
メインの4人は直接捜査には関与できない立場なので「刑事課」との間になんらかの繋がりを用意する必要があるのはわかるんだけど、この服部渚という刑事にもこの刑事の扱われ方にも「イヤだな」という気持ちになってしまうことが不安です。

あと初回はキャラと世界観を理解できればいいと思って見たけど、坂元脚本なんだから「台詞」をもっとしっかり聞かせてほしい。ゴチャゴチャした演出に掛け合いが埋もれてしまっては本末転倒なので。