『オールドルーキー』第3話

いやさあ、レース前の会見で優勝して1億の賞金ゲットするぜとぶち上げた選手が本番で大失速してズタボロ負けしたとして、そのあと公道を走る(練習中の)その選手を路肩から野次るぐらいならそういうクズもいるかもしれないけど、選手の走路を妨害し動画撮影しながら罵詈雑言をぶつけ練習を中止にさせるってのは演出としてやりすぎです。こんな描写が必要だとはわたしは思わない。
と憤慨しまくりの理由がクズどもから悪意をぶつけられる秀島役が田中樹くんだからであることは否定しませんが、そうでなくともいくらなんでもこれはない。

サッカーしか知らない(社会人としての常識がない)にしても、クライアントは「深沢さん」と呼んでいるのに「塔子ちゃん」呼びする主人公は相変わらずイラつくし、その塔子ちゃんは入社以来4年間ずっと秀島さんをサポートしてきたと言うけどやってきたことは秀島さんの言いなりで、負けた試合も「実は出ない方がいいと思ってました」と後出ししてくるとか無能以外のナニモノでもねーだろと(前半スパートすると後半バテるとか、レース期間は半年間隔がベストとか、そんなことすら選手自身に理解させることができない「チーム秀島」を作ってるぐらいだしね)、主人公にとっての妻の存在を塔子ちゃんに重ねる(そういう作劇にする)ならば塔子は退職して秀島のサポートに専念すればいいんじゃない?としか思わん。
挙句主人公はやっぱり現役に戻りたいのでラストチャレンジしまーすって、チャレンジしてダメでまた戻ってくるんだとしたら(そうなるだろうけど)ずいぶんと主人公に都合のいい世界ですねってな話だし。

てか娘がいつまでも「引退を認めない」ってのがどうかと思うの。怪我や年齢といった自分由来の理由ではなくチームの解散というよんどころのない理由でなし崩し的に「引退」せざるを得なかったという状況だから主人公が「諦めきれない」のはまあわかる。でももっと若い年齢で引退してる人もいる、むしろそっちのほうが多いのに、いつまでも父親がサッカー選手を辞めたことを認めずに口を利かない娘にいい加減腹立ってくるんだけど。
誰だって遅かれ早かれ「引退」しなきゃならない時はくるし、その理由だっていろいろあるんだってことをちゃんと話して解らせない母親にも。
まあ娘の本心というか当初はパパ自身が引退を受け入れてないから、サッカーに未練タラタラのパパは嫌だからってなところだったんだろうけど、自分の練習にママではない女を連れてくるわ、ママがやりたいならサッカーやりなよと言ってくれてるのに「やらないよ」と言い切るのを聞いてしまうわ、娘のなかで父親に対する嫌悪感がどんどんと増してても不思議ではないけどさw。


そんなわけで、青学の原監督のお墨付きだというランナー体形でもって「マラソンランナー」をしっかり演じ切るじゅりを見届けたので、もうリタイアでいいかな。中川くん「居るだけ」だし。