『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン3話「あかりどろぼう」

3話まで見て慣れたのか、今回はなんか面白かった。相変わらず「わからない」ことに変わりはないんだけど、ストーリーが普通に入ってきた(今まではそれすら困難だった)のは監督が変わったからだろうか。これは無理かもと結構本気で思ってたんでホッとしたし、それが理由ならばまあダメな回もあるってことで頑張れそうな気がしてきた。

もうちょい引っ張るかと思った黄色の桃井タロウ様探しも特に劇的な感じでもなく「名札を拾う」という地味な展開で終わったことについては3話引っ張ってコレかい!と突っ込めたし、多分に一方的ではあるけど「縁」に拘るタロウの職業が配達員であることも納得できたし、その流れでタロウがあかりどろぼう犯を「見つける」流れも配達員としての目線を活かす推理で良かったし(“闇を運ぶ配達員”って設定ツボだわー)、神輿は省略しても一旦その場から離れてでもバイクには乗る、そしてそれに意味はない、ってところに面白味を感じはしないんだけどそのあと召喚された青と桃と黒が唯々諾々と戦闘に加わりあたりまえに必殺技のお膳立てをするその“下僕感”は面白くなってきたし(無職の青と逃亡犯の黒はいいとしても高校生の黄と会社員の桃は時を選ばず飛ばされるの結構な負担よな・・・)、脳人に倒された人間が“どうなる”のかもハッキリしたし(ドンブラが倒しても脳人が倒しても「ギア」になって、脳人が倒した時は介人の手元に届く?のはどういうシステムなんだろう?やっぱ神さまだからなのか?)、今回はほんと見やすかった。

で、その脳人に倒されたら鬼になった人間は破壊される?ってことをドンモモタロウは「知ってる」っぽいよね。桃井タロウ時とドンモモ時で性格ってか人格が変わることはあるにしても忠誠を誓うから導いてくれと跪くオニシスター(女子)の腹を手加減してるとはいえ蹴り飛ばし、「祭りだ!祭りだ!」と言いつつ下僕どもをボコってんのは脳人にクロクマを消されてしまった怒りを発散してたんだろうし、それを人は八つ当たりというわけだけど、これが成立するのが桃太郎をモチーフとする世界観なのだろう。
ていうかオニシス以外の三人は既に忠誠を誓ったあと、ということになるのだろうか。
でも今回教授宅で電球変えたりしてるときに特にお互いを「そうだ」と認識してるふうはなかったんで、ドンモモと下僕たちという関係性はアバターでのことだけで、人間状態での認知はこれからってことになるのかな。今回ははるかで次回はつよしと。

飲食代のかわりに俳句を詠むという初登場だった“教授”は『今まで一度も働いたことはない。あえて言えば生きることが仕事』と言い切る筋金入りの無職であるとわかったことで、一気に突き抜けた感があるな。それでいて子供のためにそうと解らせずにボールを拾ってあげる魔法使いさんでもあると。うん、やっぱり青かな。顔はそんなに好みじゃないけど(このパターン、為朝と同じ匂いがするわ・・・)。
はるかが同居してる?叔母さんが「刑事」であることもわかったけど、当たり前に「また盗作~?」とか酷いことをシレッといってて(こういうとこマジ井上敏樹w)それに対して「してないって!」とか反論することがなかったということは、この世界ではもはやはるかの盗作は疑惑ではなく事実として扱われてるみたいだけど、青は具体的にどんな“不幸”に見舞われているというのだろうか。見た感じノーダメっぽいけど。