『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン14話「みがわりジロウ」

タロウが消えてジロウがやってくる話のつもりでいたのに、確かにタロウが消えてジロウがやってくる話ではあったけど他にもいろいろありすぎてなにから感想をかけばいいのかわからない・・・。

あれがジロウの妄想映像でないなら桃谷ジロウもタロウと同じように桃カプセルで人間界にやってきたようだけど、滅ぼしたつもりなのにタロウだけでなくジロウも人間界に送られてるわ、獣人も人間界に出現してるわ、脳人の管理・チェック体制ザルよねw。

その言動からしてジロウはタロウの「バックアップ要員」としてプログラムされた存在のようだけど、拾われ育った村の人たちのジロウを見る目が居た堪れなくていきなり辛い・・・。最後の最後で見送り三人組の一人が「でもなんか寂しい」って言ってくれたのが救いだけど、でも残りの二人はそれに対して無反応だったのでよけいに辛い・・・。
ふつうだったら「それな」的な感じになるだろうに、そこで「・・・」とするところが井上敏樹だなと思う。
でもタロウとは明らかに違うのよね。ジロウに対する人々の目線はタロウに向けられるソレとは絶対的に違う。
と、わずか数分の「ジロウの旅立ち」描写で「ここまでのジロウの人生」が察せられてしまう作劇に震えざるを得ない。

別の意味で震えたのはソノイがドンモモタロウが「どんな人間」なんだか理解したうえで弱点を聞き出したことを「卑怯」だと感じていること。芸術や愛や笑いをそれぞれ「知りたい」とは思ってるものの結局は冷徹なのが脳人なんだなと、前回のソノイの言動をそう解釈してたので、だからついオニシスを庇ってしまったのには驚いたし、それをソノニに責められ「次はもうしない」というソノイがキャラとして俄然魅力を増してきたし、そんなソノイがこの先タロウとどこまでぐっちょぐちょの関係性になっていくのだろうかと興奮がとまらない。

で、タロウが消えてジロウがやってくるなかでシレッと刑事じゃない猫獣人が現れたよね。獣人って猫と鶴とペンギンそれぞれ1体ずつだと思ってたけど、タイプとしては3種でそれぞれの能力を持つ個体を総じて「獣人」と呼ぶわけか。

これ刑事が乗ってたバスの乗客乗員全員が猫獣人になってるかもしれないよね?。獣人に対して脳人は不可殺であるわけで(それなのに戦おうとするソノイの複雑な胸中を想像するとときめくわ・・・)、今のところは刑事の猫獣人が人間が食べてる肉を横取りして喰いまくってるだけなもののヒトツ鬼と並行して獣人もどうにかしなくちゃならないとなるとドンブラの負担マシマシになるけどどうすんだ?
ってところで追加戦士が加わるわけか。手堅いな。
ポイント使えばタロウをよみがえらせることができるのでは?という展開も、ポイントシステムというものがある以上当然考えて然るべきことなわけで、早々に試す→戻ってきた!と思ったのに戦いを終えたらまた消えちゃった(ポイントではこれが限界)とするのはドンオニタイジンの販促期間(だからドンモモが必要)でありながらもそこにちゃんと意味を持たせてて、ほんと手堅いわ。無駄がない。


とか思ってたらつよしの闇落ち(ヒトツ鬼化)が一気に進んじゃったけど、次回まだ15話よ・・・?。ていうか、え?ソノイに斬られてね・・・?。