『妻、小学生になる。』第7話

初回で中に石田ゆり子が入ってるとしか思えない演技に度肝を抜かれたけど、貴恵が抜けた「万理華」もまたすごかった。パッと見て「貴恵が抜けたな」と『解った』もんな。状況がわからない子供の顔、大人から子供の顔に一瞬で変わるのはほんとすごいわ。

貴恵と友利姉弟と母親の物語としてはこの1話で貴恵が「戻ってきた」甲斐があったってなもんでさ、由紀さおり(と鷲尾真知子が姉妹)(鷲尾真知子に対して「ババアがいっちょまえにググってんじゃねーよ!」と毒づく神木さんはわりと最高でしたw)という絶妙なキャスティングもあってきれいにまとまったな。(貴恵も視聴者も)どちらの意味としても解釈できる「遠いところからよく来たね」はいい台詞だったし。

で、実はガチの霊能力者であることが判明したマスターが浮遊霊状態の万理華を視たのはカフェの中だったし(ぼんやり見てるだけなんで、前回寺の境内でBBQしたあといつものカフェで二次会やっててもまあ「行きつけだから」ってんで特になにも思わなかったんだけど、いつものカフェを経営してるのはBBQやった寺なのか。寺の住職が寺の境内か隣で趣味でカフェやってる感じ?)、「年が変わる」というタイミングと併せて『ココ』で万理華の魂が万理華に戻ったことは不思議じゃないというか、まあ納得できるかなという感じではありますが、新島家との交流を得たことで千嘉のメンタル面は改善してるわけで、浮遊霊状態になった理由が母親との関係にあるならば戻ってきた娘がまたもや他人に身体を乗っ取られるようなことにはならないと思うんだけど、この先「貴恵」はどうなるんだろう。
彼氏ができた麻衣はともかく圭介はなまじ再びの幸せ絶頂を味わってしまったせいで10年前よりもよけいにダメージ受けるだろうし、このままでは終われないとしても万理華の身体に再び入るってのもどうかと思うんだけど。そこで住職兼マスターの能力が活きるのだろうか。

しかし麻衣の恋愛はこれ本来のキャスティングだったらもうちょい描くことができたのだろうか。
行列スイーツに並んでくれたり、並んでるときにおばあちゃんを手助けしたりするのを見て麻衣が蓮司に恋をすることはわかるとしても、想いが残る相手がいる蓮司が麻衣を好きになる過程がそれこそ守屋さんが新島さんに恋をするソレと比べて何段階かすっ飛ばしてるように思うのだけど。だとしたら杉野くん目当てで見てるわたしとしては残念です。