『妻、小学生になる。』最終話

ラス前回までは「ちゃんとお別れしたい」という自分の欲のために小学生の身体を再び借りるのはどうなんよ?と思ってましたが、千嘉にちゃんと「万理華を返す」と約束し、千嘉もまた貴恵を抱きしめ見送ってくれたことで、白石親子がいいならそれでいいやという気持ちに。そもそもファンタジーだしな、これ。
なので最終回は心穏やかに見られました。

蓮司のいるとこって千葉か神奈川、へたしたら茨城の海の側だろうに、ショップが開くのは早くて10時だとしてあれだけ爆買い(服を7回払いで買うって総額どれぐらいなんだろう?30万ぐらいか?)すると2時間はかかるでしょ?そこから蓮司に会いに行くのに少なく見積もっても1時間はかかるだろうから「娘さんをください」ごっこが終わったのが14時だとして、そのあと突如思いついた、つまり事前準備皆無の状態から自宅をアレンジしてレストランごっこって、一日何時間あんだよ!?ってか休日だろうにどいつもこいつも暇か!!!とは思ったけどw、(食材手配で声が掛かったとはいえ)馬場さん部長と守屋さんの同期とかお前らまで来るんかい!!とも思ったけどw、まあファンタジーだしね。

でもそこに友利と千嘉がいないところはイイなあと思った。
千嘉をこの場に呼ばない(万理華の帰りを信じて待つ)ことによって白石母娘の貴恵に対する信頼と感謝を感じたし、友利との「別れ」は10年前の回収という意味で完璧でしょう。
千嘉と友利はそれぞれ個別に「お別れ」をすることが貴恵にとっての「嬉しいこと」なんだよね。
無事読み切りが掲載されたことを出雲ちゃんを使って描くのもよかったし、友利周りはとても綺麗にまとめたと思う。

帰ろうとしてるところを「連れてって!」と麻衣にねだられとりあえず承知したら父親と小学生まで付いてくるというヒッチハイク詐欺状態(笑)の蓮司にはBGM込みで笑ったし(ここの演出テンポで黒川を思い出したw)(ていうか深夜に畑まで運転してもらっただけでなく朝になるまで車中で待機させるとか新島家が最後まで自分たちのことしか考えてなくて笑うわw)、杉野くん目当てとしても最終的に満足できました。


好みだったかと聞かれたら違うと答える作品でしたが、最後まで見させる力はあったと思う。
その最大の理由は毎田暖乃さんを筆頭とする役者たちの好演。というかそれが全てと言ってもいい。
ことあるごとに新島家が好きになれないと書いてきたぐらいなのでキャラクターとしてはむしろ嫌いな人が多かったけど、それすらも「演技」として堪能させてもらいました。