『最愛』第5話

画面のなかの父親含め四者四様の「守りたいもの」がむきだしでぶつかり合う、まさに「激動」の回だった。

梨央と優の逃避行を心を殺しながら監視し続けた大輝が、父親の告白を弟に聞かせまいとする梨央と、聞くことを切望し父の告白を否定しようとする優を見て「大ちゃん」になっちゃうのがドラマチックすぎて胸がぐおー!となる。
薬物で捕まったかつてのチームメイトを訪ねて「事情聴取」してるときの表情といいこの場面といい、刑事としての今の自分と陸上部員だったかつての自分が心のなかでせめぎ合う今回はもう全編松下洸平の真骨頂すぎてぐおおおおおおおおおお!!となりっぱなしであった。

桑子が山尾に進言しようとしている「宮崎さんについて」は「俺はお前と姉ちゃんが好きやった。困ったときはいつでも駆け付けると思っとった。なんもできんかった。今度は必ず力になる」と言ってしまったことだろうし、これから大輝はさらに追い詰められることになるのだと思うとゾクゾクたまらん。苦悩させてこその松下洸平

ゾクゾクといえば梨央の「たすけて」に対する加瀬さんの「りょーかい」ですよ。なにこのいよいよ本気出します感バリバリの「りょーかい」。
話の流れとしては今のところ予想通りといっていいなかで加瀬という人物は未だ底が知れない「謎」でして、いよいよ加瀬の「動機」が明らかになるのかと、そこで井浦新を配役した意味が解るのかと思うとほんとゾクゾクする。

で、いよいよ本気出すと言えばミッチーの後藤ですわよ。

後藤と“繋がっていた”目的が優の口から語られたことで、後藤のポジションは「敵」だと定まったとみていいだろうと思っていたら、拉致った女記者が入れられているトランクを開ける乱暴な手つきが!!これがもう最オブ高すぎたんですけど!!!!!。
後藤がガチの悪人で、ペーパーカンパニーのことを嗅ぎつけられたってんでこのまま海へドボンさせるんだとしたらこんなところにノコノコ姿を現さないだろうから命を助けてやることと引き換えに口を噤め、もしくは今後は自分の手足となって働くことを要求すると予想しますが、それは次回を楽しみにするとして、前回の感想で「黒ミッチーもいいんだけどマジで黒ならこんな格好させんなやとw」と書いたんだけど本気出した途端に変な服じゃなくなってるとか卑怯だぞー!。