『最愛』第8話

まずは松下洸平ですけども。
梨央の家でお手製どぶろくを2人で飲んでるときのナチュラルすぎる芝居、特についつい事件のことを聞きそうになってしまって、というか「なんか心当たりあるんか?あーやっぱり聞いてまうー」となっちゃうところと、山尾に言われて会いにきた桑子に「真田グループに都合が悪いことは言えませんか?」と聞かれての間髪入れずに、食い気味に圧を込めての「舐めんなよ?」ってコレ。この2つの台詞がまさに松下洸平の真骨頂すぎてなんどもなんども繰り返し見直さずにはいられない。

洸平くんはほんっとーーーーーーーーーーに台詞の言い方というか「間」が絶妙なんだよね。そこがとにかく好きすぎる。


そして井浦新
後藤を追って別荘にたどり着いたものの不正の「証拠」と札束絨毯を目の当たりにして思わず「もう疲れた」と涙を流す梨央に「私のことどう思ってるの?いやになったりしないの?」と聞かれ、あおむけから片ひじをついて梨央を見たこの「顔」。井浦新の本気を見た。

こんなの全メスが落とされるヤツじゃん。こんな顔して「家族」とかさあ!。でも「家族」なんだよな。ほんとうに「家族」なんだよ。そこがタマランスマッシュすぎるのよ。


顔と言えば証拠を燃やしノートパソコンを破壊したあとゴロンとなって眼鏡を外す及川光博の顔もよかったわー。
梓から“後藤さんの居場所”を聞いた梨央と加瀬さんが会社を出たのは日中で、別荘についたのは日が暮れている時間で、2人を見て逃げた後藤さんを加瀬さんが追い詰めたら朝日が昇り始めるという、別荘どこにあんだよ?何時間追いかけっこしてたんだよ?というツッコミなんぞどうでもよくなる「朝日を浴びながら井浦新を見下ろす乱れ髪の及川光博の画力」であった。

からの梓に「みーつけちゃった」されて病気療養という名の軟禁?状態のなにかが折れてしまったような姿もイイし、必死で証拠隠滅してるときの煤で汚れちゃった顔もイイし(これほど必死で燃やしたというのにまだあんなにたんまり燃やすべき書類があるとかどんだけ不正の「証拠」を残してんのよ・・・ってあたりのダメさがまたイイ・・・)、及川光博は「画」になるなーと改めて思わされる。


梓と後藤さんは梨央と加瀬さんの「未来」、なのだろうか。
それとも梨央と加瀬さんは梓と後藤さんとは別の選択をするのだろうか。


さらに岡山天音。あ や し い。
「使えるものはなんでもつかう」という山尾が大輝の「代わり」として県警から借り受けたってんでやってきたと予想しますが、梨央や優に対する感情に加えて「大輝に対する感情」もあるであろう藤井が山尾にどう使われどう動くことになるのか。

ってところでめちゃくちゃ気になるのにサラっと流されてしまった優の「また記憶とばしてまった」という発言ですわ。
いろいろあるけど姉ちゃんと暮らし夢が出来てバイトも初めて治験も始まる「今」の優はメンタル的にはかなり安定してる状態ではないかと思うのに、それでも記憶が飛んでしまうほどの「何」があったのか。
タイミング的に藤井と会って何か言われたのではないか、という気がしてならないのだけれど。


で、問題のペンを持っているのは梓と後藤さんと政信と梨央と加瀬さんの5人。
梨央のペンが今は優の手にあるわけだし、配られた人のなかに「犯人」がいると決まったわけではないけれど、いよいよ絞られてきた感じですかね。
繰り返すけど優が持ってるわけだから警察が証拠として押収してるペンは梨央のものではないということだし、そして証拠隠滅の手際があれほど悪い後藤さんと、父親が死体遺棄で送検されたことにショックを受けてる政信は「見た感じ」外れるかなーと思うわけで、まずは加瀬さんなのか否か、となるわけか。
まあ渡辺父殺害に関与しているならば優が提出した「証拠映像」と現場を見比べて誰が見ているわけでもなかったのにあんなふうに「わかったぞ」的な顔をするわけがないだろうから加瀬さんではないだろうけど、となると残るは梓しかいないわけで・・・。

でもそこで「家族」を守るために加瀬さんがなにがしかの選択をする可能性はあるかもしれない。「会社」を守ろうとした後藤さんのように。