『消えた初恋』第6話

井田が青木に対する思いを伝えるシーン、そこに至る過程はともかく(井田を狙う「異性」の登場に混乱して嫉妬して煽るようなことを言ってしまう青木はいいんだけど、その直前に“顔に両手を当てて頬を染めてクネクネする”といういかにも「女子」っぽいことをさせる演出に引っかかる。あっくんと一緒にいるときの青木と井田を前にしたときの青木の差別化というか、井田の前では“恋する乙女”になっちゃう青木、という意図なんだろうけど、そこで(原作もそうなのだとしても)頬染めクネクネは安易な表現だなと思ってしまう)(その点、女子とのやりとりを隠れて見ていた青木がフードの紐をぎゅーっと絞って顔を隠すのは超絶かわいかった。これぞ「青木らしいかわいさ」だよ)2階通路の井田、脚立に上った青木という物理的な「距離感」のなかで「ボールを投げあう」というシチュエーションは文句なしの「画」だった。

そのまえの下でゆらゆら歩く青木に合わせて井田も通路をゆらゆら歩くところから良かったし、やっぱり綺麗な顔面とはそれだけで物語を成立させてしまう力があるよな。