『正義の天秤』最終話

前回の感想で
「最終回も新たな事件の裁判をやるみたいだけど、久美子の件(安倍川事件)まで決着がつくのだろうか。
ルーム1メンバーの掘り下げも満足にできてないし(佐戸井さんの梅津なんて元刑事という設定が全く活かされてないし)、VS西園寺の行方もあるし、あと1話で纏められるとはちょっと思えないんだけど、かと言って続編作るほどか・・・?という微妙な気持ち。」
と書いたんだけど、

掘り下げこそできなかったけどルーム1メンバーについては→調べて集めて作った資料を鷹野さんが受け取ってくれて、全員揃って鷹野さんの裁判を傍聴

VS西園寺→私怨のために師団坂法律事務所を使われては困るから辞めてくれと言われ、私怨に決着がついたので辞めました

安倍川事件と久美子の事件→別件で弁護の依頼を受けた犯人が両事件の「真犯人」で、個人的には死刑を求めるけど弁護士としては一生をかけて償うことを期待するし自分もその償いに一生をかけて付き合いたいと熱弁して泣かす

ってぜんぶ綺麗に片付いちゃったよ!。
しかも久美子の復活というオマケ付き。

ハギーの一ノ瀬検事も安倍川事件の冤罪作りを行った張本人ではなくむしろそれを暴こうとする側であったわけで、こうなってみると高橋克実の長谷川検事が死ぬ必要ありました?と思わずにはいられないし(でも「キムラユキヒデ」が千葉ちゃん演じるサイコパスの改名前の名前だなんて普通に調べてもわからんだろうと思うわけで、名前だけでなくもうちょい踏み込んだ情報をくれなかったことについては長谷川検事にひと文句言いたい)、最終的に「弁護士として」法廷に立つことを鷹野に選ばせた久美子のメッセージも、安倍川事件についての調査ノートになんで「鷹野くんのこと」が書かれたメモが貼られてたの?と、鷹野くんが弁護士に向いてると思ってることと安倍川事件は何の関係もありませんよね?と引っかかりを覚えるし(鷹野を心配する芽依の仕込みか?と思いかけたもん)、なによりガチサイコパスとしか思えない南野が「改心」することなどないと医師である鷹野さんならそう判断しそうなものなのに(傍目にはガチサイコにしか見えない南野だけど「そうではない」と、治療により更生できる可能性は充分あると「医師として」判断するための元医師設定なのかと思ったのに、感情に訴えて終わりってなあ)、ていうか100円拾っただけで死刑になったスキンヘッドのひとが冤罪であることを法廷で明るみに出さないならもう一度言うけど長谷川検事の死が無駄死にじゃん!・・・というモヤっと感はすごくあるけど、ラストの白シャツ鷹野さんが素敵だったので綺麗に片付きましたってことでヨシとしよう!。

と思ったら、芽依が「鷹野さーん」って・・・。
ふつうここで声掛ける!?。鷹野さんと久美子の関係性であり事情を知ってるならここはそっとその場を離れるのが正解だろうに思いっきり雰囲気ぶち壊す芽依に笑ったわww。


「元医師の弁護士」などというハイスペックな役をスーツをビシっと着こなすかめなしくんが年齢とか見た目といった面での違和感なく演じることができたことは結構な収穫です。かめなしくんが役者として堅実に成長してることを実感できて、わたしはうれしい。