『TOKYO MER~走る救急救命室~』

ドラマの内容がどうとかよりもですね、主役にはやっぱり「華」が必要だよな・・・と思い続けた初回2時間SPでした。
これが坂口憲二だったらなーって50回ぐらい思ったし、せめて伊藤英明だったらとも同じぐらい思った。

即座に状況を見極め判断し、的確かつ相手にちゃんと伝わる(←こことても重要)指示を出し、オペ技術も文句なしという医者としての有能っぷりと、両親を喪ったトラウマからくる「こちらから助けに行く」「諦めたくない」という主張をぜったいに曲げずつっこんでいく暴走っぷりが鈴木亮平のなかで同居してない。

大河の主演様だし2クール続けて主演の人に何言ってんだ?ってな話ですし、この枠で言えば佐藤健の兄ちゃんとか竹内涼真の父ちゃんとかよかったし鈴木亮平という役者に悪い印象を抱いてはいないんだけど、これだけのトンデモドラマを真ん中で引っ張るにはなにかが足りず、それはやはり「華」なんだよ。トンチキ展開に負けない役者としての外連味が鈴木亮平にはないのよ。
「ガス爆発」の現場だってわかってんのにノーガスマスクノー酸素ボンベどころかノーマスクノーヘルで要救助者のところに出向き結局ガス吸い過ぎて意識朦朧となって処置を変わってもらうというアホっぷりが鈴木亮平には似合わない。賀来賢人が来てくれなかったら救助者諸共死んでたやん(賀来賢人もヘルメット被っただけの手ぶらで来た(ように見えた)のはまた別の話)(鈴木亮平が制止を振り切りズンズカ事故現場に行っちゃったのはそれとして、賀来賢人の突入も止められなかったのかよキャナメ!!ってのもまた別の話)。

鈴木亮平は突っ走った部下か後輩がガス吸ってぶっ倒れそうになったところを抱きとめて「だから言っただろ!このバカ野郎が!」と怒りつつ自分が装着してた酸素ボンベのマスクを着けてやり「あとは任せろ」って言うポジションだと思うぜ?。

都知事厚生労働大臣(国)の政争というより女の戦いも縦軸にしたいのはわかるけど、あのすごい車(どう見ても外見と中身の距離というか面積の違いがおかしくね?w)って税金で作ったんじゃないの?MERの管轄というか「都」の指揮下にあるんだろうに、それをなんで民間病院なのか都立病院なのかわかんないけどチームリーダーと厚労省の官僚以外は“とある病院のスタッフが兼任”してんのよ?。麻酔医とか手術で引っ張りだこと紹介されてたけど、手術に入ってる最中にMERに出動要請きたらどうすんの?。6人の1チームしかないみたいだけど事故も災害も365日いつ何時でも起きる可能性があるけど、勤務形態どうなってんの?不参加の二人を覗いて日中にBBQパーティしてたけど、この日は休日だったんです?それとも職務を終えたアフタータイムだったんです?今出動要請が来たら対応はどうなるんです?

というそもそもの設定を筆頭におかしな描写ばかりなんだけど、MERの立ち位置的に毎回大きな事故が起きるとして「死者ゼロ」がどこまで続くか。専門の救急救命だって救えない命があるわけで、ずっと死者ゼロでいけるはずがない。そのとき主人公がどんな反応を見せるのかはちょっと気になるかなー。石田ゆり子仲里依紗だけ?が知ってるらしい「バレたら終わり」だという主人公の秘密?はどうせたいしたことないんだろ?と思ってるけど。あーでもこれで実は無免許医ですとか言われたら笑うわw。