『イチケイのカラス』第7話

毎回みちおに「職権発動」させ続けたのはこの回のためであり、ワンパターンでも職権発動→イチケイの狙い通りの結果になることを続けてきたのも今回の「敗北」のためだったのか(検察官として正義を貫くべく冷や飯らう覚悟で権力に立ち向かおうとしたものの、アッサリ言い負かされる育三郎よ・・・)。

そしてみちおは今回も権力・圧力に負けてしまうのかと思ったところで、証人喚問で何も認めなかったのは日高判事の「策略」で、次長検事から「自白」を引き出すためのことだった→記者会見を開き同意のない録音なので証拠能力はないかもしれないけどと言いつつその自白を公開し、自身の進退までしっかりけじめをつけてみちおと坂間に背を向けて颯爽と去っていくとか日高判事カッコよすぎるっ!!。

脚本がぺらっぺらなのでこれまで“裁判官”としてのみならず“女だから”余計にしなければならなかったであろう努力を血のにじむ思いで重ねてきた末ようやっと手が届いた最高裁判事の椅子を自ら手放してまで「12年前の忖度」を明かした心境(の変化)は「新たな殺人」の事実だけでは物語として弱いかなーという感じがしなくはないけど、憧れの人に裏切られた坂間のことが心配だったんで日高判事が最後まで(最後になるかわからないけど)坂間の憧れの人を貫いてくれて嬉しい。

ていうか草刈民代の後ろ姿めちゃめちゃカッコイイな!!!。

カッコいい女、強い女、潔い女。それを演じられる役者はちょっと思い浮かべるだけでも五指はすぐ折れるけど、「後ろ姿」でここまで凛々しさをババーンと出せるのはやはり“草刈民代”が培ってきた身体だからこそだろう。


で、7話にして作品のクライマックスがきちゃったけどこの先どうすんのかと思ったら通常モードの話みたいで、もしかしてここから最終回はみちおと坂間(+石倉くん)のラブコメドラマになったりします?。
みちこがいればなんでもいいですけど、みちおと坂間の間にラブはいらん派。