『リコカツ』第4話

事情は重々承知してますが、佐野史郎から平田満となったことで咲の父親が急に気の毒に思えてしまってだな。

最初から平田満が父親役としてキャスティングされていたならば父親像は佐野史郎が演じた3話までのものとは違うものになっていたはずだし、平田満本来の持ち味というか、求められる役柄とも大きく違っているとわたしは思うのだけど、ここまで佐野史郎が演じていた父親の“軽薄さ”みたいなものはちゃんと引き継いでいて、その軽薄さこそが咲パパという人物の根幹だろうから、そこさえしっかり引き継がれていれば問題ないし、短い撮影期間(であっただろう)でこれだけキッチリ仕上げる平田満はさすがだな!と思う一方で、わたしは平田満にすぐ泣かされる人間なので“離婚宣言を受けて路地裏の階段で泣いてしまう咲パパ”に佐野史郎であったならばここまでは思わないであろう哀しみと憐みを覚えてしまうのです。

なにやら咲のママは乳がんの疑いがあるようで、この先離婚を決意した“妻の本心”を知るであろう平田満なんて、わたし絶対泣いちゃうよ・・・。

そして紘一の後輩かと思ってたら上司だった自衛隊女がまったく懲りてなくてドン引きです。
ドラマで描かれなかったところで咲に対して詫びてはいると思うけど、詫びたとしたならば尚更咲に対するケンカ腰のあの言い分はねーだろよと。ホームパーティにおでんと煮物持ってくるのは“そういうタイプの女”ってことでそういう女いるよねーで済むけど(筑前煮だっけ?煮物はともかくおでんなんて温める必要があるわけで、鍋とキッチン貸さなきゃならんし、持ってこられた側としては迷惑以外のなにものでもないのに)、性根からヤバすぎてなんでこんなキャラなのか(ここまでのキャラが必要なのか)わからん。ただの恋愛脳じゃ済まないでしょこの女。

とか思ってたら今回から本格登場の恋愛小説家もイカれてるっぽくって、咲と紘一の関係性、距離感の変化自体は瑛太と景子の相性の良さもあって楽しめてはいるものの、2人をとりまく人間たちがあらゆる意味で強すぎて疲れる。

ていうか紘一が署名した離婚届がどういう経緯で元カレの鞄に入るのよ。まさかそこにまで誰かの悪意が働いてるとは思いたくないからチーフが間違えて鞄に入れちゃったんだろうけど、そもそもチーフが手にできるようなところにそんなものを置いておくなよって話。