『西荻窪 三ツ星洋酒堂』第4話

ああなるほど、中内は高校生の頃からそうなると決めていたシェフになり、夢を叶えたものの味覚障害を患うという大きな壁にぶち当たってるところで、小林も夢だったのかはわからないけど小説家になったものの、そこに見えないように置いた写真、それから今回電話をかけてきた女性の存在が関わっているにせよいないにせよ過去に書いた作品(初回だったかで名前を聞いて食いついた女性客がいたからその作品は「売れた」のだろう)を超えるものを書けないという状況にあるわけか。

で、雨宮には「何もない」と。味覚障害が治りつつある中内くんは店を辞めてしまうのだろうかと寂しげな雨宮は「今」が「楽しい」だけで、結局「何もないまま」であることを缶詰の棚を見ながら改めて思い知らされた、というところか。
・・・って、缶詰減ってんじゃん!!まだまだ缶詰あるじゃんと思ってたけど3話→4話でグッと減ってんだけど何があったよ!?。

ってところで中内の状態が良くなってることに繋がるのか。
それまでは見目麗しく人当たりのいいバーテンダーがただ缶詰とそれに合うカクテルを提供してくれる店だったものが、銀座のお店でシェフやってた人がひと手間加えて「一皿」にしてくれるとなればそれ目当ての客が増えてもおかしくはないわけで、わたしの知らんところで中内は多くの缶詰を捌いていたのだと、多くの客に寄り添う一皿を作り続けていたのだと、だから味覚障害が快方に向かっているのだということならば納得ですよ中内くん。

というわけで、悩み話は設定がピンポイント過ぎたもんで「どうでもいいかな」としか思えなかったものの(父親が倒れたからバイト(芸人)辞めてちゃんと働くわというもんだから就職するってことなんだと思ったのに、知り合いのプロデューサーから脚本書いてみないかと誘われてるからやってみたいって、それ「父親倒れたから」からの文脈としておかしいだろ梶くん!?とは突っ込んだけどな)、今回は「缶詰」を使った「料理」であることがこれまでで最も客の心を軽くしてやることに直接活かされてたので、その点は良かった、というか、毎回これぐらいの趣向が缶詰にあれば「缶詰ドラマ」として成立するのに。

って、相方である梶くんがだいすきだったといううじうじした現ピン芸人役の人、どっかで見たことあるなーと思いながら見てたんだけど、あれか!ゾンビドラマの刀持った坊ちゃんか!!。