ネットに個人情報を晒されたこと(その罪を明確にし犯人を見つけること)よりも、権力・学歴・選民主義の父親の価値観を押し付けられた少年に「人を殺した罪」を自覚させ、母親とともに更生の一歩へ導くほうが主題だったんで、対策室メンバーである凛々子の話(変化)とリンクさせることも含めて普通の刑事ドラマすぎて、こういう話が見たいわけじゃないんだよなぁ・・・という感じであった。
個人情報晒しの犯人を捕まえること(犯人が逮捕されたことが公になること)は今後罪を犯した者が更生するチャンスを奪われないようにするために必要なことであり、だから「指殺人対策室」の人員はそのために足を使って捜査をし犯人逮捕という結果を出したわけだけど、今回の少年犯を取り巻く問題はネットに晒される云々とは直接の関係はなかったと思うのね。ネットに晒されたから父親が依頼人となり、諸悪の根源であったその父親もまたネットに晒され、問題があぶりだされたことで母親と息子は父親の価値観(支配下)から逃れる決心をした(父親は家族を失うという結末であった)わけで筋は通っているし面白くないわけじゃないんだけど、アプローチの仕方が正攻法すぎてせっかくの「指殺人対策室」という設定を活かしきれてないというか。
なんてことを言ってはみましたが要するにヤマコーさんが出ないと物足りないんですわたしっ!ってことなんですけどね。