『レッドアイズ 監視捜査班』第3話

警察に送られてきた動画を見ていたわけだし青コートの「黒幕」が手引きしたというか、“恋人を突き落とされた恨み”を持つ忍成くんに接触してあの時犯人をもみ合っていた刑事が島原であることや、KSBCの人員についての情報を与えたのでしょうが、黒幕の『本命』はなんなのだろう。
伏見の婚約者を殺ったのは青コート自身だし、伏見個人に対してなんらかの感情を抱いていることは間違いないとして、KSBCの人員、特に探偵事務所のメンバーだった三人とかつての先輩であり今は上司の島原を傷つけることで伏見の怒りメーターを上げようとしてるように見えるんだけど、KSBCという組織に対しての悪意があるわけではないのかな?。

それはおいおいわかるとして、忍成くん演じる蠣崎がああいう経緯で結果的に死亡させてしまった相手の関係者だと島原は気づかないもんかね?。警察と犯人との揉み合いに巻き込まれて一般人が結果的に死亡した、ということだろうに、捜査に問題はない不幸な事故であっても責任がまったくないってことはないんじゃないかと思うんだけど。責任はないってことになったとしても、死の原因がもみ合いである以上謝罪の必要はあるでしょうよ。そんな騒動があったのならば「死んだ女性の恋人」のことを島原がそうと指摘されるまで一ミリも思い出さなかったってのはちょっと理解ができないわ。夫の誕生日を完全に失念してるぐらいだし“そういう人間”ということならばまあ納得するけど。

さらに言えば「警察が凶悪犯を逮捕しようとしているところに巻き込まれて恋人が死んだ」として、恨む気持ちは当然としても犯人はともかく警察(刑事個人)にこういう形で恨みを果たそうとするかなぁ?とも思うのよね。人を殺すのを生で見てみたいなどという人間に「あいつおかしい」と言われるぐらいなので今現在の蠣崎は「まともじゃない」んだろうけど、恋人を亡くした当時はそうではなかったとして、警察が誠意をもってきっちり謝罪していたら「あの時犯人を逮捕しようとしていた刑事の大事な相手を殺す」なんて形で復讐しようとは思わないんじゃないかなと。でも蠣崎は殺した。それはつまり警察の対応に納得も我慢もできなかったからなのではないか。
まあ忍成くんなんでもともと「おかしかった」ってことでもいいんだけどさ。

で、予想通り被害者要員だった島原の夫ですけども、夫か妹か生かしたいほうを選べと妻が迫られるという状況下で「俺を殺せ」というだけでも立派すぎるのに妹に対し「お姉ちゃんを恨むな」とまで言えるだなんてさすがに人間が出来過ぎてると思うのよね。というか、そんな出来すぎの人間に笠原秀幸をキャスティングするだろうかと。
なので3話で殺されたはずの笠原秀幸が青コートだった!という展開も十分あり得るよね?ってのはそれとして、KSBCっつっても警察の一部であるわけだしあのゼミナールが蠣崎の目的地だと判断したらまず最寄りの所轄から警官を向かわせろよと、湊川の救出に向かうときもそうだけど伏見より先にあの場に向かえる警察官がいるだろうになぜそれをしないのかと。そんで現着した伏見は拳銃構えてウロウロもたもたしてるから(そう見えちゃう)湊川はギリ間に合ったけど島原夫はみすみす撃たれちゃってて、いやお前がさっき階段で死んだ恋人のこと思い出したりしてたから間に合わなかったんじゃん?となってしまうのがなんとも・・・。クールという設定らしいけどすぐ「ぶっ殺してやる」とか言うしさあ・・・。